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2008.08.06

そこにある空気を言葉にする仕事。

SFCスピリッツ

そこにある空気を言葉にする仕事。

松尾由美子さん松尾由美子さん
テレビ朝日アナウンサー
2002年総合政策学部

アナウンサーの仕事をしています。

学生の頃、政策過程論のディベートで立論を読み上げたのがアナウンサーを目指したきっかけでした。
声に出して伝えるのが好きだ!と気づいた瞬間だったわけです。
あの頃は明け方まで「グルワ」に励んで、昼も夜も関係ない生活をしていました…。

実は会社員になった今も似たような生活をしています。

週の前半は夕方のニュース。
通常10時出社ですが、取材のため朝4時に築地に行くこともあれば、休日、旅行を切り上げ深夜に被災地に入ることもあります。
朝の番組を担当する週の後半は、夜中の2時出社です。

でも今は学生の頃と違って、時間が足りません。
番組で扱うニュースは膨大で、それを全部理解するのは、発生しては消える泡を掴むようなものです。
新聞を読み比べたり本を読み漁ったり当事者に話を聞いたりして、世の中で何が起きているのか、必死で理解しようとしています。
毎日、様々な人に会いますが、今は継続して小児がんの子供たちに話を聞いている他、8月頭には、オリンピックの事前取材で北京に入る予定です。

日々考えるのは、様々な人の思いを含んだその場の空気を、どんな言葉に変換して伝えよう、ということ。
取材相手に共感したり反発したり、時には情に棹差して流されてしまったり。
葛藤しながらも、ニュースを通して視聴者の方と今の時代を踏みしめていける、
それが楽しくて、生活のほとんどを仕事につぎ込んでいるのかもしれません。

(掲載日:2008/08/06)