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2008.05.28

育児は仕事に役立っています

SFCスピリッツ

育児は仕事に役立っています

小澤孝子さん
バイエル株式会社プロキュアメント&ロジスティクス部長 兼 総務室長
1994年総合政策学部

私の仕事の一日は娘に着替えさせ一緒に食事をとり保育園につれていくところから始まる。もうすぐ2歳の彼女は「いやいや」期に入り毎日の決まり事をこなすのも一筋縄では行かないこともあるが、朝の数時間は娘との貴重な時間。娘は私の世界を素晴らしいものにしてくれているし、仕事にいい影響をあたえてくれたとも思う。

私はドイツ系医薬・農薬・素材科学の企業グループの統括会社で購買と総務の責任者をしている。購買は航空券、出張手配、カード、コンサルティング、PC他のIT機器、社用車、オフィス備品等、どの会社でも使われる生産材ではないモノやサービスの調達を担っており、グループ内の調整、コンペの実施や交渉、業者の選定、契約、業者管理、ドイツとのやりとりや電子購買システムの運営などが仕事だ。総務はグループ5社 が入居し約600人が利用する東京オフィスの企画・管理と運営をしている。

今の仕事についたのは約3年前。それまでプロジェクトリーダーの経験はあったが部下をもったのはこの時が初めてだった。自ら沢山働き部下の仕事にも細かいことまで関わろうとしたのが初めの数ヶ月。その後、産休準備のため必然的に課題だった「任せること」を実践せざるをえなくなった。4ヶ月の休暇を経て復帰後、以前より「段取り力」がついたと思う。これは育児効果だろうか。

現在部署の責任者としての仕事の傍ら2つの面白いプロジェクトに関わっている。一つはこの8月に完成する千人規模の大阪オフィス構築プロジェクト。もう一つは社内の有志と立ち上げたばかりの新しいプロジェクトでワーク・ライフ・バランスプロジェクトだ。会社をより働きやすい場所にするための制度を提案するのが課題である。

私の生活は家庭と仕事の両方で成り立っていると思う。幸い娘は保育園生活を楽しんでいる。子供にはいつか「働く母」を理解し記憶に残して欲しいと思う。それが自立の助けにもなればなお嬉しい。

(掲載日:2008/05/28)