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2007.10.05

学部長に就任して|徳田英幸(環境情報学部長)

10月1日より、新たに環境情報学部長を拝命し着任しました。

着任して最初の仕事が、元塾長である石川忠雄先生のお通夜への参列でした。あらためて石川先生のご遺徳を偲び、哀悼の意を表したいと思います。石川先生をはじめSFC開設に向けて並々ならぬ情熱をかたむけられた社中の諸先輩方にあらためてSFC一同心より感謝する次第です。

学部長として、新たにスタートしたものの1つに、秋学期入学した新1年生を対象とした「環境情報学の創造」があります。木曜日の1時限に行っています。秋学期入学生は、春学期よりもかなり少ないので合計70名ぐらいが教室にいます。この授業では、環境情報系(環境デザイン、人間環境科学、先端生命科学、先端情報システム、メディアデザイン)の先端研究プロジェクトを幅広く紹介するとともに、毎週2名のプロジェクト担当者を招き、コーディネーターの私とともに各領域における問題発見・解決のパラダイムについて議論し、その研究領域の歴史と現状、そして将来展望について考えていきます。また、各領域における問題や課題の把握を通じて、基礎的な概念や手法について理解し、領域間の関係やメタレベルで共通な問題解決のパラダイムや方法論についても議論していきたいと思っています。

もう1つ、私のオフィスの引越しをしました。といっても、研究科委員長時代に、自分の研究室からはいろいろなモノを持ち込まないように心がけていたので、シンプルな引越しでした。移動したのは、会議用のディスプレイとプリンタ以外は、いくつかの花瓶、写真、額、書類だけでした。まだ新しいオフィスの部屋に慣れていないので秘書室に立ち寄ったあと、ついつい前のオフィスの方へ足が向いてしまいます。新しい部屋は阿川先生のオフィスの奥にあります。

SFCは、義塾の中においても、もっとも多くの緑や自然に囲まれたキャンパスであるとともに、最先端の情報インフラをベースにした優れた教育研究環境をリードしてきました。これからも、先導的な大学キャンパスとして誇れる先端的な教育研究の拠点として発展していきたいと思っています。また、開設以来培われてきたオープンなキャンパスカルチャや学生・教職員が一体となって続けてきたさまざまな行事なども大切に継承していきたいと思っています。

義塾は、2008年に創立150年、SFCは、2010年に創立20年を迎えます。未来創造塾の実現にむけて、新たな情熱をもって、頑張っていきたいと思っていますので、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。

(掲載日:2007/10/05)

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