修士課程 カリキュラムの特徴
特徴
修士課程においては、「プログラム」(専門領域)やコースごとに必修科目や「プログラム修了証(サティフィケート)」「コース修了証(サティフィケート)」(※注)授与要件が定められています。講義による単位取得に徹したプログラムや、作品の制作とレビューなどの研究活動が中心となるプログラム、修士論文を必修としないプログラムなど、各プログラムの特徴が反映されています。プログラムが大枠の研究領域であるのに対して、政策・メディア研究科の学生にとって日常的な研究活動の場となるのは、「アカデミックプロジェクト」と「修士研究会」です。
アカデミックプロジェクトは、研究上のテーマやイシューを共有する複数の教員から最先端の研究対象について研究指導を受けることができます。アカデミックプロジェクトは、政策・メディア研究科全体で約50設置されており、先端領域におけるさまざまな研究テーマに柔軟に対応できます。国内外の研究機関や行政機関など多様な主体との連携によって実施されることもあり、異なる視点から幅広く学生にアドバイスすることも可能となります。
一方、修士研究会は修士課程の主査(指導教員)が個別あるいは共同で学生の研究を指導する科目です。従来の座学を中心とした受動的な講義だけでなく、様々な研究プロジェクト等への参加を主体とした能動的な実践的研究・学習が、政策・メディア研究科のカリキュラムの中心です。教員が実施している先端的なプロジェクトに参加したり、教員のアドバイスの下で学生独自の研究テーマを設定して研究を実施することで、研究の計画、実施、評価などを実際に体験し、研究者やイノベーターになるためのトレーニングを受けます。
また政策・メディア研究科では、個人の研究テーマに関する国内外での実地調査・研究活動を行う「フィールドワーク」や、研究内容の社会的な実践を試みる上でも有用な「インターンシップ」などを推奨しています。これらの活動は、事前に申請を行い、学内審査を通過すれば正式な単位として認められます。
※注 「プログラム修了証(サティフィケート)」「コース修了証(サティフィケート)」・・・修士課程において各所属プログラムまたはコースに設定されている所定の要件を満たすことにより、修士学位に加えて政策・メディア研究科委員長名で各プログラムまたはコース修了の「修了証(サティフィケート)」が授与されます。これにより、学位取得者の専門性をより明瞭に証明することができます。
修士学位修了要件
以下の全ての条件を満たした場合、修了となり、修士学位を取得することができます。なお、修士課程の修了にあたっては、「修士論文1・2」の単位を修得する場合と「修士活動報告1・2」の単位を修得する場合(非修論オプション)があります。
修士論文の単位を修得する場合
a. 入学後4 学期以上在籍すること(休学期間を除く)
ただし、早期学位取得要件を満たした者は除く
b. 合計30単位以上修得すること(「修士論文1」、「修士論文2」の合計2 単位を含む)
ただし、次の単位は修了に必要な30単位に含めることはできません
・自由科目
・プロジェクト科目と研究指導科目( 修士研究会) の合計単位数のうち、16 単位を超えた単位
・次の単位の合計のうち10 単位を超えたもの
- 入学前先取り科目として認定された単位(上限8 単位)
- 他研究科設置の科目として修得した単位
- 入学後に他大学(留学など)で履修・認定されて修得した単位
c.「 修士論文1」に合格すること(中間発表の実施および合格)
d.「 修士論文2」に合格すること(修士論文審査および最終試験の合格)
修士論文の単位を修得しない場合(非修論オプション)
修士課程の修了にあたっては、修士論文の単位を修得しないで修了する場合(非修論オプション)があります。非修論オプションの修了要件は次のとおりです。非修論オプションを選択する場合は、事前に主査(指導教員)とよく相談し、中間発表を実施する学期に「修士活動報告1」、修了予定学期に「修士活動報告2」を履修してください。非修論オプションを適用する者は、"修士論文" と説明があるものについて、"プロジェクト科目の活動と成果に関する報告書" と読み換えてください。
a. 入学後4 学期以上在籍すること(休学期間を除く)
ただし、早期学位取得要件を満たした者は除く
b. 合計30 単位以上修得すること(「修士活動報告1」、「修士活動報告2」の合計2 単位を含む)
ただし、次の単位は修了に必要な30単位に含めることはできません
・自由科目
・プロジェクト科目と研究指導科目( 修士研究会) の合計単位数のうち、16 単位を超えた単位
・次の単位の合計のうち10 単位を超えたもの
- 入学前先取り科目として認定された単位(上限8 単位)
- 他研究科設置の科目として修得した単位
- 入学後に他大学(留学など)で履修・認定されて修得した単位
c. 学習指導教員の承認を得た所定の科目の履修条件(GPA 条件)を満たすこと
d.「 修士活動報告1」に合格すること(中間発表の実施および合格)
e.「 修士活動報告2」に合格すること(修士活動報告に関する審査、および最終試験の合格)
科目一覧
取得可能な資格
教職免許状
教職課程履修登録をし、所定の単位を修得することによって、中学校および高等学校の教員資格を取得することができます。政策・メディア研究科に設置されている教員免許状の種類および教科は以下のとおりです。
種類 | 免許教科 |
---|---|
中学校教諭専修免許状 | 社会 |
高等学校教諭専修免許状 | 公民/情報 |
※総合政策学部、環境情報学部で取得可能な一種免許状についても、基礎資格を満たしていれば取得可能です。
慶應義塾:教職課程センター
建築士(一級、二級、木造)受験資格
環境デザイン・ガバナンス(EG)プログラムの履修者は、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を所定の単位数以上修めて修了し、その後、国土交通省令で定める建築に関する実務の経験を一定期間以上有すると、受験資格を得ることができます。また、他大学を含め、学部在籍時に国土交通大臣の指定する建築に関する科目を所定の単位数以上修めて卒業した者は、政策・メディア研究科修士課程にて所定の科目を修めて修了することで、その就学期間を一定の実務経験年数とみなすことができます。