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心理学的に"夢"の分析を用い、夢と映像を融合した
新しいジャンルのコンテンツを生み出したい

坂田 悠人 Yuto Sakata
学部:環境情報学部 3年
出身校:学習院高等科(東京都)

心理学のルロワ・パトリス研究会に所属し、心理学を用いた夢の分析をしています。それぞれが見た夢について話し合い、その潜在的な意味を解き明かすという、メンバー共同での夢分析のようなものですが、それをデータにして各自自由な研究テーマに取り組んでいます。私は、夢と融合した「新しいジャンルの映像」を生み出すことができないだろうかと考えているところです。
幼少期から映画に強い関心を持っていた私は、高校時代には映画発祥の国とも言われるフランスに一年間留学し、フランス語を通して映画のインスピレーションが広がりました。映画と夢には共通点があると思います。同じ映画を観ても、人によって感じ方は違います。同じように、「山」の夢を見たとしても、人によって「山」が持つ潜在的な意味は違います。どちらもどんな生き方をしてきたか、どんな心理状態かによって感じ方や解釈が人それぞれであるところに面白さを感じています。そうした興味を出発点に、夢と映像とを使った「人の心と行動を動かす何か」を形にしたいと模索中です。

「コトづくり」で人の行動に影響を与えられるコンテンツを

2015年に「若手フランス語圏フォーラム」の日本代表としてベルギーに派遣され、日本に関するプレゼンテーションを行った際には、海外のメディアによる取材や、多様なバックグラウンドの人たちとの交流に刺激を受け、映画とは違うメディアにも関心が広がりました。 最近では、現代の総合芸術としてゲームに注目しています。作り手がメッセージを込めた映像作品を、耳と目で受け取る映画。それに対してゲームは、受け取ってさらに「プレイする」という行為が加わります。ゲームに「夢から読み解く無意識のメッセージ」という心理学的な研究を応用して、これまでにない新しいジャンルのコンテンツの創造を目指したいです。たとえば心に問題を抱えている人や、自分がどこへ向かおうとしているのかわからない人に、見て体験してもらうことで何らかの行動を促せる新たなコンテンツを提供することを考えています。 心理学的な分析を通して、私の興味はモノづくりに留まらず、イベントのように人の行動に影響を与える「コトづくり」にあることがわかりました。その「コトづくり」に一番近いのが、映画よりもゲームだと考えるようになりました。今はまだ夢の分析を進めている段階で、具体的にどんなコンテンツを作るのか定まっていないのですが、これまでの自分の経験や興味の共通項を見つけながら探っていこうと思っています。