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ファッションの都でラグジュアリーブランドを研究

松原 有里 Yuri Matsubara
学部:環境情報学部4年
出身校:頌栄女子学院高等学校(東京都)

服、鞄、ジュエリーなどのラグジュアリーブランドについて、専門的に研究しています。
SFCは、ファッションもマーケティングも横断的に学べるため入学しました。大学2年次からマーケティングとデータ分析を専門とする桑原武夫研究会に所属し、ブランドイメージの分析を行っていました。同時にラグジュアリーブランドへの関心も深め、先生も生徒もラグジュアリー業界志向が強い環境で専門的に学びたいという思いが強まっていました。
3年秋から4年春にかけて、1年間フランスに留学しました。留学を決断したのは2年生の秋学期のこと。学部生でもラグジュアリーを専門的に学べる場所や教授を探したところ、ESSECやHECなどフランスのビジネススクールが候補として浮上しました。その中でも特にラグジュアリー業界についての研究が進んでいたのがESSECビジネススクール。慶應義塾大学の留学パンフレットを調べてみると学位交換を提携していることがわかり、休学せずに4年で卒業できると知って留学を決めました。
高校生時代にTOEFLなどのスコアを取得済みだったので、留学手続きは志望理由書を提出した程度。ちょうどパリでテロが起こったときでしたが、親は「危険なのはどこでも一緒」と理解を示して送り出してくれました。
今まで1人で研究していたラグジュアリーブランドでしたが、ESSECビジネススクールにはラグジュアリーに興味を持った人が多く在籍していました。MBAコースには、業界での就業を経て学びに来ている人と、これから業界への就職を希望している人が混在していました。時計、宝石、ワインなどのフランスらしいラグジュアリーブランド関係者も多く、業界を代表する方々の講演をたくさん聞くことができました。英語、フランス語、イタリア語、日本語、中国語に堪能な中国人の学生もいて刺激を受けました。
ラグジュアリーブランドと他のブランドとの違いは時間の観念です。コレクションを発表して、手元に届くのは半年後。それなのに決して古びることがなく、時の流れの進み方がゆったりしています。そのため他業界の一般的なマーケティング手法が通用しません。またプレミアムブランドはラグジュアリーブランドの予備軍だと思っていましたが、それも間違いであると知って勉強になりました。

留学を成功させるには事前準備と積極性が肝心

慶應義塾大学の交換留学制度は、とても充実しています。奨学金の案内や留学前のオリエンテーションなど、サポートもしっかりしています。慶應義塾大学には学部指定になりますが、大学やビジネススクールと提携したダブルディグリー制度があるので、希望者にとっては大きなチャンスです。情報収取をしっかり行うことは、留学をするにおいて大切な点になります。
留学で学んだことは、帰国後の研究にも役立っています。プレゼンテーションの際には、中身はもちろん芸術性と情熱も大切であるというフランスらしい文化を肌で感じました。
SFCの学生は、自分がやりたいことに進んでチャレンジしている印象があります。休学して何かを始めている友達も多く、みんな卒業のタイミングがまちまちです。SFCは、他学部と比べるととても自由なので、休学や留学をして何かを始める人が多いかもしれません。
なりたい自分から逆算して学びたいことを選んでいけば、オリジナルの学びが設計できる環境がSFCにはあります。やりたいことが海外にあるのなら、留学も視野に入れてみてください。SFCの制度はとてもフレキシブルで、単位交換もスムーズ。「留学はお金がかかる」「留学すると卒業できない」「留学すると就活に不利」といったイメージは、必ずしも正しくありません。
自分の研究という軸を持って進めば、得られる学びも大きくなります。不安なこともありましたが、私はたくさんの先輩方に助けられました。困ったことがあったら、是非、慶應義塾大学の先輩たちに相談してみてください。