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多様性のある社会を実現するために、
新たなコミュニケーションを模索しています。

原 武義 Takeyoshi Hara
学部:環境情報学部3年
出身校:私立慶應義塾高等学校[神奈川県]
入学年度:2010年

私は、異なる文化を持った人々が、互いに協力してより良い社会を作るにはどうすればよいかということを研究しています。これからは「多文化コミュニケーション」と呼ばれる、多数派が少数派の文化を受け入れるコミュニケーションが重要ではないかと考えています。日本社会であれば、日本人が、マイノリティである外国人にもっと歩み寄ることです。
そこで、杉原先生の授業である「集団コミュニケーション実践」を通じて、その多文化コミュニケーションについて調査・分析しています。この授業には、留学生、帰国生、そして日本人学生が同人数ずつ参加しており、留学生の日本での生活実態をもとに、文化的背景の異なる人たちとの共存を考えるのが授業の骨子になっています。私はSAとして参加しており、運営はもちろん、カリキュラムの構成などにもアイデアを出しています。

つねに周りから必要とされる人間でありたい。
そのための知識や技術はSFCで学べます。

 

実社会で、異なる文化的背景を持った人と共存していくヒントになるようなことが、この授業で観察できつつあります。例えば、日本人の学生と留学生との会話では、当初は自分との相違点を探していましたが、最近では、お互いの共通点を見つけるような会話に変わってきました。これは同じ人間として、価値観の異なる人を受け入れる態勢が、日本人の学生にも生まれてきている証だと考えます。現在は、こういうふうにして授業の中で、ちょっとした変化の種やきざしを見つける作業を行いながら、次のステップを模索しています。
 将来的には、この研究で取り組んでいるような異なる価値観の人たちをつないで、新たな価値を創造できるような仕事に就きたいと考えています。そして、つねに周りの人から必要とされる人間でありたい。そのための知識や技術は、SFCで学んできたと自負しています。