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藻類で次世代のバイオ燃料を実用化したい。

松田 りら Rira Matsuta
学部:環境情報学部1年
出身校:県立鶴岡中央高等学校[山形県]
入学年度:2013年

1年次から先端生命科学研究会に所属して、次世代バイオ燃料として注目されているオイル産生藻類の研究をしています。私は、まだ解明されていない藻類のオイル蓄積のメカニズム解明に取り組んでいます。どのようにしたら効率よくオイルを貯めるのか、どのような培養条件でより速く増殖をするのか、条件を変えて培養を行いながらその代謝変化を調べ、オイル蓄積のメカニズムを解明したいと考えています。めざすはバイオ燃料としての実用化です。
オイル産生藻類は、単位面積当たりのオイル生産性が高く、高等植物の栽培に適さない荒地でも利用できることから、世界的にも注目を集めています。この実用化が成功すれば、脱石油による持続的社会の実現や資源の少ない日本、ひいては山形・鶴岡の新産業の創出につながると考えています。

自分の研究を高校生にも発信しています。

もともと栄養について興味があり、将来は管理栄養士になろうと思っていました。そんな時に、光合成によって二酸化炭素からオイルを生成して細胞内に蓄積する藻類がいることを知りました。人間も脂分の多いものを食べると太ります。藻類も、人と同じで面白いと感じました。それに、この研究は社会や地域貢献できると聞き、俄然やりたくなりました。今、高校時代の恩師からの依頼で、母校の高校生に私の研究を話しています。専門用語を使わずに、高校生にわかりやすく伝える難しさを痛感。SFCの先生たちの面白く、わかりすい授業やトークがとても役に立っています。私の話で、研究をめざしたいと思ってくれる高校生が一人でも生まれてくれば、これ以上の喜びはありません。