執筆者・論考紹介
社会イノベーションの方法と実践

社会イノベーションのプラットフォーム

國領 二郎

國領 二郎

総合政策学部 教授

何を論じたのか

自由主義社会の中では社会そのものを設計することは不可能で、可能であるのはプラットフォームの設計を通じて人々の相互作用のあり方に影響を与えることだ。そのような考え方をもとにプラットフォーム設計を総合政策学の中心概念としてとらえ、どのようなプラットフォーム設計を行うと社会イノベーションが活性化するのかについて論じた。大学が社会イノベーションの核となりうる側面にも光をあてて、果たしうる役割と方法論についても論じた。

執筆者の研究紹介

経営学者。國領二郎 (1994), 「プラットフォーム・ビジネスとは」, ストラティック・ビジョン研究会著, 今井賢一、國領二郎編『プラットフォーム・ビジネス-オープン・アーキテクチャー時代のストラティック・ビジョン-』, InfoCom REVIEW冬季特別号, 情報通信総合研究所, pp4を著して世界で初めてプラットフォーム・ビジネスという概念を提唱して以来、プラットフォームの機能と社会的役割について研究を進めてきた。SFCにおいてもプラットフォームデザインラボを主宰している。