「問い」の発見に繋がる学び

環境情報学部

AO入試

男性

高校 高卒認定
学年 環境情報学部・4年
所属している研究会(メイン) 中村修合同研究会
所属している研究会の専攻 Computer Science
自身の研究テーマ 暗号プロトコル・分散合意
他に所属している・していた研究会 安宅和人研究会
学生生活で力をいれていること 学問に対する理解と貢献
高校時代の部活動 入っていない
好きな科目 数学・英語
高校時代に力を入れたこと メタバース空間の設計と運用、プログラミングをはじめとした情報技術の修得
私の高校自慢 高卒認定のため記載なし
SFCを知ったのはいつ? 高3の夏
SFCオープンキャンパス(ウェブ含む)には参加した? いいえ
塾や予備校を利用した? はい(高3の夏から)
浪人経験は? なし
SFCを受験しようと決めたのはいつ? 高3の夏
SFCに合格した入学試験は? AO入試
受験した科目は? 日本語・4月入学
合格した入試以外に受けた入試は? なし
SFCの志望順位は? 第一志望
併願した学部は? なし
併願した他大学は? なし

SFCを志望したきっかけと、大学入学まで

私はSFC入学前から情報技術に関心がありました。
私が高校3年生の時、進学先として検討していた理工学系大学を訪れた際、教員から道しるべを大きく変えたお言葉をいただきました。
それは「あなたはこの学部で学ぶことはあまりないかもれない」と、私がこれまで独学で歩んできた道を肯定いただいたお言葉であるとともに、私が大学に進学する意味を問う意味も内包されていました。
これは私にとって、なぜ大学に行きたいのか、何を大学という場で学びたいのか、という核心に向き合うきっかけにもなりました。
その答えとしては「これまで独学で得た情報技術やその知識を用いて、よりよい社会を作りたい。」これに尽きました。
私にとって、この気づきには大きな発見がありました。それは情報技術自体を学びたいというモチベーションではなかったという気づきです。私は、情報技術を道具として捉え、どのように使っていくのかを学び、考えたかったのです。つまり「目的」と「手段」を見誤っていた自分を見つけたのでした。
その視座を得るためには、情報技術のみを専門とする学部・学科に進学することは私にとっては相応しくありませんでした。そのような中、SFCという場に出会い、進学したいと決意しました。

オススメの勉強法は?

AO入試という名前ですが、私にとってこの入試は、皆さんがもつ問題意識をSFCという場所に投げかける・訴える機会だと思っています。したがって、そのようなマインドをもって心の底から熱中し、楽しめているかもう一度向き合ってみませんか?
入試の結果を意識した活動や対策は皆さんにとって大切かもしれません。ですが、私は、「入試」という単語に囚われすぎず、自身の問題意識を自身の言葉でSFCに訴えるために今の自分には何が必要なのか、その問いかけを一層大切にしてほしいと思います。

最後に特定の入試に限らず大切にしていただきたいポイントを2つ書きます:
1.生きていく中で感じる、違和感、怒り、不信感をこれまで以上に大切にする。
2.それらを意識的に言語化する。

ある事象や環境から得られる情報は、人それぞれ異なります。環境から得たシグナルをもとに情報を生み出す「知覚」こそが、皆さんのオリジナリティーを形成する源です。さらにそれらの情報は皆さんにしか生み出せない問題意識へ進化すると私は信じています。ですが、その知性はいわゆる「偏差値」といった数字として表すことが難しく、高校生活の中では意識しづらいのではないかと私は考えています。したがって、これを機会にぜひ皆さんが感じる違和感、怒り、不信感をこれまで以上に大切にしてほしいと私は思います。さらに問題意識を言語化し、それを社会に共有・主張し、多数のフォロワーを集めることで社会はより良くなると私は信じています。まずはその第一歩として、みなさんの問題意識をSFCという場にぜひ投げかけてみてください。

高校での勉強から今のSFCまでの学びまでの繋がり

世の中には問題を「発見する人」と「解決する人」がいると私は考えています。
私にとってSFCは「問題を発見する人」を育成する場所です。
しかし「問題発見・解決」というマインドはSFCだけではなく、他学部や他の大学でも共通します。なぜなら「研究」は、問題意識や問いをもとに知を積み重ねていくプロセスだからです。それは「問題発見・解決」と同様のプロセスです。

しかし、なぜSFCはあえて明示的にこのコンセプトを掲げたのでしょうか?
あくまで私の見解に過ぎませんが、「問題」という言葉の意味が極めて軽くなっている背景があると考えています。
世の中には問題といわれるものが多くなりすぎた反面、本当に解くべき問題/解ける問題が実社会に主張・共有されていない、もしくは埋もれてしまっていると私は感じます。その反面、解決側が太刀打ちできなかったのです。

事態を招いた一つの理由として、グローバル化および複雑化した社会において、解くべき問題を見定めにくくなった背景があると思います。
そうした中、今ある問題を多角的な視点で俯瞰・再解釈し、問題を解決できる単位にまで分解していくことが、重要ではないかと考えています。

「問題を発見する人」としてどのような視座が必要なのか、SFCは私に4年間かけて教えてくれました。「多種多彩な学び」や「研究会中心のカリキュラム」をはじめとしたSFCの特徴は「問題を発見する人」を育成するためには欠かせません。

皆さんは将来どちらの側になりたいですか?それを元にSFCという選択肢を是非考えてみてください。

受験生へメッセージ

SFCは周りの人と合わせる・比べる場ではなく、自分自身で愛情を持ち、熱中でき、時間を注げる問いを見つける場所です。そういう問いが起点となり、文明は開かれます。SFCではそのような問いを一人ひとりが見つけられるように多種多彩な学びが開かれていると私は信じています。もうある人もまだない人もSFCで未来の芽を育てましょう。SFCはゴールではなく、はじまりです。SFCでお待ちしています。

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