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SFCの現場
2017.07.28

大前 学 研究会「スマートモビリティ~セルフドライビングカーを創ろう~」「スマートモビリティ~セルフドライビングカーを学ぼう~」

環境情報学部 教授 大前 学

専門分野:機械力学・制御、自動車工学

自動車の自動運転を題材に
基礎的な知識やスキルを養成

自動車の自動走行技術は、日本の成長戦略のひとつに掲げられ、さまざまな研究開発が進められています。現在でも"半自動運転"とも言うべき高度な運転支援システムが実用化され、高速道路における自動運転機能の実用化も近づいています。そう遠くない将来には、人の手を介さない完全自動運転の自動車が公道を走行する日も来ることでしょう。

大前研究室では、「Smart Mobility社会」への技術面からのアプローチとして、「自動車の自動運転」を題材に、その技術研究の基礎となる知識やスキルを養成します。「スマートモビリティ~セルフドライビングカーを学ぼう~」では、制御工学、自動車の運動力学、プログラミング、マイコン・電子回路などを課題形式で学びます。「スマートモビリティ~セルフドライビングカーを創ろう~」では、グループや個人で自動運転実験車などを活用した研究テーマを設定し、研究を行います。

研究の対象が自動車であるため"自動車好き"が多いようなイメージがありますが、実際は「コンピュータで機械を動かすのが楽しい」という学生が学んでいます。

 

キャンパス内に約300mの周回路を整備
実車を使った研究や実験ができる

大前研究会は、湘南藤沢キャンパスと新川崎タウンキャンパスに研究スペースを持っています。このうち新川崎タウンキャンパスは、「実車を使った研究や実験を行う場所」として活用されています。

ガレージスペースには、実験用車両のほか、センサ、配線材、工作機器など、実車実験に必要な機材が揃っています。また、新川崎キャンパス内には1周約300mの周回路が整備されていて、本格的な走行実験が可能です。自動運転技術が注目されていることもあり、様々な企業、研究所、団体との交流が多く、学生でありながらも、学外の方と関わる機会が多いことも特徴です。

大前研究会では「皆が積み上げた石の山にもう一つ石を積む」ように、先人が積み上げてきた知見をしっかり学び、自分が何を積むことができるかを考え研究に臨んでいます。現在は、自動運転技術で高齢者等の移動を支援する「ラストワンマイル自動運転」に一石を積むために日々努力しています。