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SFCの現場
2014.06.13

松井孝治研究会

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研究領域キーワード

統治機構研究(政治)/古典芸能/新しい公共

どのような研究をしているのですか?

松井研究会は2つあり、1つは「統治機構研究」、もう1つは「古典芸能に見る日本の社会」をテーマにとりくんでいます。
「統治機構研究」では、①国会、内閣(首相官邸・中央省庁)、政党、地方自治体、独立行政法人の公共団体等から形成される既存統治機構の組織や運営の現状とその問題点を知ること②狭義の統治機構だけでない、実際の行政・公共サービスの担い手になっている民間法人や地域における人々の連携に注目し考察すること の2点を主軸に、主に輪読と発表に取り組んでいます。
「古典芸能と社会」では、近世から現代まで、日本人がどのようなものに喝采を送り、そのことと社会環境、共同体の構成や階級は関係があるのか、そしてそれらは現代社会でどの程度残っているのかなどということに注目し、最終的には日本社会の統治のあり方まで検討することを目標として、今期は落語を題材に鑑賞、考察、発表、輪読に取り組んでいます。
 
 

 

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研究室の一日を教えてください。

「統治機構」では、毎週輪読課題がだされ、発表者はレジュメをきり発表します。それに対し、学生と先生から質問があり、先生が補足説明をしてくださいます。グループワークをし、実際に政策提言の練習をすることも。先生の驚くほど広いご人脈により、ビッグゲストに講演をしていただくこともあり貴重な経験をさせていただいています。
「古典芸能と社会」では、授業の初めにCDやDVDで落語の一作品を鑑賞し、発表者は事前に用意したその作品への考察発表を行い、それに対して学生や先生から様々な視点からのコメントがあります。研究会の時間外に、毎月1回は実演を鑑賞することを課題とし、6月にはなんと柳家さん喬師匠にSFCに来ていただきSFC寄席を開くことになりました。

 

先生はどんな方ですか?

先生は様々な役職を歴任され、本当に豊富なご経験とご人脈をお持ちです。そしてそれら全てを私達学生の学びになるように考えてくださり、教育への熱意をとても強く感じます。そしてその熱意こそゼミ生の学びへのモチベーションになっています。先生ご自身が関わったことの詳しい経緯はもちろん、実現に至らなかった構想も私達に伝えてくださり、SFC生が将来様々なフィールドで問題発見・解決を行えるようにと様々な見方を与えてくださいます。ゼミ生も含め、周囲の人を大切にされているからこそ先生についてくる人が沢山いらっしゃるんだなぁということなど、お人柄からも学ばせていただいています。情報社会の中でも「本当の言葉」を大事にされ、ゼミが終わったあとは自然と「社会を変えたい」と思わせてくださる、そんな不思議な力をお持ちの先生です!

研究室ならではのキーワードはありますか?

2つの松井研究会は全く異なることをしていると思われがちですが、実際にはつながっているところがあります。
それは「新しい公共」というテーマです。これは本当の「公共」は「官」のみが担うのではなく「官」と「民」が協力したり、もっと「民」が自らできることがあるのではという概念。不可欠な「当事者意識」をどのようにもつか、社会ごとをどう自分ごとに落とし込むのか。それをじっくり考えることは、今の社会では意外と難しく、そしてまさにSFCの目指す理念に通じるところが多々あると感じています。
もうひとつは、「本物に触れる」ということ。実際に政策に関わった人の話から熱意を感じること、昔から日本人を感動させた芸術を自分の目でとらえることなど、どれも今だから・ここにいるからこそできることを学生のうちに経験することで、漫然とすごしていては得られない豊富な視点を得ることができます。
松井研は、「現場と研究、政治・政策と社会をつなぐ研究会」だと感じています。
 

リポーター  竹内岬子 (総合政策学部 3年) 

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