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SFCの現場
2014.04.01

地域元気プロジェクト

地域から日本を元気に!地域の住民・高校生が主体的に
取り組める『場づくり』を提供する。

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総合政策学部  教授 飯盛 義徳
専門分野 経営情報システム、まちづくり、ファミリービジネス  

地域や行政などと協働して、地域の課題発見・解決に取り組んでいます。

‘全国の地域が抱える課題を、学生たちが地域の人々と協働して発見し、解決していくのが『地域を元気にするプロジェクト』です。現在は『尾鷲市元気プロジェクト』や『新上五島町元気プロジェクト』など地域ごとに名称を変え、さまざまなプロジェクトが稼働しています。
標準的な進め方は、夏休みに研究会のメンバー全員で、プロジェクトの対象となる地域に赴き、合宿を実施。まずは地域の住民の人たちと一緒にグループに分かれてフィールドワーク(調査)やディスカッションを行い、最終日に行政の方々や地域の方々に課題解決のプロジェクトを提言します。その後、学生は大学に戻り、希望者を募り、10人ほどのメンバーで約1〜2年かけて本格的なプロジェクトをスタート。このプロジェクトは、いろんな方と協働して進めていかなければなりません。その際、学生はコーディネーター役を求められるので、彼ら彼女らの教育の場にもなっています。

地域住民主導の新しい活動を
生み出すための “場づくり”を研究しています。

«現在、進行中の『尾鷲市元気プロジェクト』は、三重県尾鷲市の中でも、特に過疎化が深刻な4地区(九鬼、早田、三木浦、三木里)で取り組んでいるプロジェクト。学生たちがその地域に深く入りこんで、いろんな活動が生まれています。1年目は4地区に分かれて、各地区での調査を行い、今年は地区それぞれの特色を生かした、食を軸にした具体的なプランに着手。今では、成果も生まれています。また活動内容は新聞にして、参加していない地域の住民の方々に発信・共有し、地域のコミュニケーションの活性化にも取り組んでいます。
「新上五島町元気プロジェクト(長崎県)」は、映像コンテンツを使ったユニークな取り組みを行っています。住民一人ひとりがカメラをもって「住民ディレクター」となり、自分たちが住んでいる新上五島町の好きなスポットを撮影。この活動を通じて、住民同士がコミュニケーションを図ることでつながりができ、自分たちの資源の魅力を再発見する機会になっています。上五島町の情報発信のツールとして、住民たちの写真や映像を掲載した「上五島チャンネル」というWebサイトも立ち上げました。今年は首都圏の若者を集客するための映像づくりに取り組んでいます。どのプロジェクトも学生が進行していくものの、主役はあくまで地域の人々です。だからこそ、私たちの支援が終了してもプロジェクトが継続するような“場づくり”が重要になってきます。地域のコミュニケーションが活発になって、住民主導の新しい活動や価値が生まれるために。学生たちは、つねに地域の方々や自治体とコミュニケーションを図り、新たな施策を考え、アクションを起こしています。

高校生の問題発見・解決力を養うために、
大学生自らが考えた話し合いのためのプロジェクト

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高校生向けのディスカッションプログラムの開発や実践を行っている「VITA+(ビータプラス)」というプロジェクトがあります。日本の学校の授業では、問題発見・解決をする機会が極めて少ない。そこで高校生たちが自らで考えて、問題に対する解決力を身に付けていくディスカッション授業を全国の高校で行っています。教材は地域の内容をもとに、大学生が考案。実は、今までは進行役である大学生が主体のフリーディスカッション式の教育メソッドを用いて行っていました。それを、昨年の夏から一部改良し、問題発見から解決までのプロセスを高校生も理解しながら、進めていく授業に取り組み始めました。誰でもディスカッションの進行役ができるようにシンプルな仕組みにすることで、多くの人にこの授業が認知されることをめざしています。地域の将来を担う人材の育成はもちろん、教科としても導入できるので、魅力のある学校づくりにも貢献できるプロジェクトだと思います。
学生たちは、プロジェクトをベースとした社会実践を通して、自らで考え、行動する力を身に付けることができます。将来、企業に就職しても、ベンチャー企業やNPOを立ち上げるにしても、必要となるスキルであり、卒業生たちの活躍は限りなく広がっています。