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SFCの現場
2012.11.30

片岡正昭研究室

研究領域キーワード

片岡正昭研究室地方自治、地方条例、地方自治体、地方分権、政策イノベーション/条例、条例の制定過程

どのような研究をしているのですか?

片岡研究会は毎週火曜日の5限と金曜日の5限に開かれています。
研究内容は地方自治体の条例について研究しています。その中でも特に「政策イノベーション」というものに重点を置いています。
私たちの研究会で言う「政策イノベーション」とは地方自治体が国に先駆けて条例を制定していくことで地方が国をつくる原動力となっていくことを指します。地方分権が進む現在、実はこうした条例が日本全国に数多く存在し、今もそういった、国にとって新しい条例は次々と生まれ続けています。
私たちの研究会ではこういった「政策イノベーション」に当てはまる条例を一人一つ取り上げて、条例の内容とその制定過程を調べます。
片岡研究会では特にその「制定過程」の調査に力を入れています。
地方自治体の条例制定過程は実に多種多様です。一体誰が発案し、どのような壁を乗り越えて条例が制定されたのか。一体誰が条例制定に関わっているのか。調査の方法や内容を先生の丁寧な手引きを基に研究していきます。

研究室の一日を教えてください。

片岡研究会は研究会1と研究会2に分かれています。
研究会1の方では全国の条例の中から一人一つずつ自分がどの条例を調査するのかというテーマを設定します。テーマが決まり、ある程度その条例に関して理解が深められると研究会2に所属することになり、同じテーマでさらに深い調査を進めることとなります。研究会2に所属するようになった後でもテーマを変えることは可能です。
研究会1も2も毎学期前半は研究会皆で「政策イノベーション」に関する文献検討を行います。この文献は先生より事前に指定され、条例について調査して行く上で必要な知識を得ることができます。研究会1と2で読む文献は異なり、研究会2の方はより高度な内容の文献を読みます。文献検討の期間は毎週2人ずつ指定された学生が読んだ文献についての発表、さらに発表者以外の学生及び先生でディスカッション、先生による文献の補足説明などが入ります。議論が白熱したときや、読み込む文献の内容や量が多いときは夜遅くまで時間がかかることがあります。
学期後半になるといよいよ個人研究です。学期前半に読んだ文献の知識を活かしながら個人で取り上げた条例を研究していきます。研究の方法やペースは人によりますがフィールドワーク、電話での取材などを授業時間外に行い、毎週研究会で簡単に先生や他の学生に発表。研究会の時間にアドバイスをもらい、また翌週の発表に向けての調査に励んでいくという流れになります。

先生はどんな方ですか?

地方自治に非常に精通された先生です。全国どの条例を取り上げても大体のことは知っているような方です。また、地方自治に興味はあるが知識は何もないという学生に対しても惜しみなく助言を頂けます。
また、学期中、学期末に行われる飲み会にいらっしゃり、研究に関する悩みや様々なお話を聞くことができます。非常に面倒見の良い先生です。

研究室ならではのキーワードはありますか?

片岡先生はこの研究会で学生に、条例の「制定過程」を調べることを通してSFCらしさを身につけて社会に出てほしいという強い思いを持っています。
一見意味のないことに感じますが「制定過程」の調査は「SFCらしさ」と非常に密接に関わっています。
単純に従来の政治学のように条例の中身だけを調べるのであれば他学部でも出来ます。
しかし、それでは「問題発見、問題解決」を理念とするSFCらしさを得ることは出来ません。
研究会にいるとすぐにわかることですが、どのような条例でもその制定過程には血のにじむような努力をした人がいたり、条例を制定するための大きな壁を何回も乗り越えたりしたようなドラマが必ず存在します。
この研究会で条例の制定過程を研究することで、もし自分が将来何かの問題に対する解決策を推進したい、実行したいとなったとき、どのようにそれを発案し、実行して行けば良いのか。さらにはそこで生まれる問題や壁をどのように乗り越えていけばいいのか。そのヒントを片岡研究会で学び、SFCらしさを持った人を世に送り出すことこそがこの研究会の目的であると常に先生はおっしゃっています。

リポーター
総合政策学部4年 杉山大悟

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(掲載日:2012/11/30)

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