国際関係とサイバーセキュリティをつなぐ

政策・メディア研究科 後期博士課程3年
メリケ・メリス・ディリセン

所属プログラム:グローバル・ガバナンスと
リージョナル・ストラテジー(GR)

私はもともと国際関係を専門に研究していました。しかしトルコでの学部生時代から、サイバーセキュリティへの関心も芽生えていました。インターネットの登場によってもたらされた我々の生活の変化に興味があり、特に2010年にマルウェア「スタックスネット」が国家間のサイバー攻撃に使用されて以来、電子情報が現実世界に与えうる危険性を意識するようになりました。そんな出来事もきっかけとなり、他の多くの人々と同様にサイバーセキュリティについて知りたいと思うようになったのです。

私の研究分野は、大きくいえば国際安全保障に分類されます。その中でも、サイバーセキュリティが安全保障分野に及ぼす影響のメカニズムを理解したいと思いました。国家や民間組織の相互交流にサイバースペースが果たす役割や、サイバースペースが国際関係における権力構造にどんな影響を与えてきたのかも研究したいと考えたのです。自分のバックグラウンドである国際関係とサイバーセキュリティへの関心を結びつけ、新しい領域を開拓できそうな場所がSFCの大学院でした。私のように学際的な研究を志す学生のために、理想的な環境が整っているとわかったからです。

ユニークな研究領域の追究を支える理想的な研究環境

 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科を選んだ理由は、サイバーセキュリティの分野で名高い土屋大洋教授の指導が仰げるからです。日本の文部科学省から国費外国人留学生に選ばれ奨学金を獲得したとき、すでに慶應義塾大学を第一志望に決めていました。

SFCの研究環境には、とても満足しています。書籍をはじめ必要な学術研究資源をメディアセンターで探し、いつでもすぐに入手できます。SFCの大学院研究費で必要な経費を賄うことができるおかげで、メディアセンター以外のリソースもたくさん利用できます。特に私の専門分野では、サイバー文明研究センターから得られる情報が、学術研究資源にアクセスするうえで役に立ちました。

2020年3月にトルコに帰国しましたが、その後、新型コロナウイルスの感染が拡大して4月から日本に戻れなくなりました。それでもSFCが提供するたくさんのリソースを活用しながら、自分の研究を進めたり、オンライン授業を受けることもできました。パンデミックの中でも、学問や研究の機会はしっかり確保できています。またGIGAプログラムの授業を履修したおかげで、コンピューターサイエンスの知識も飛躍的に向上しました。

博士の学位取得後は、アカデミックなキャリアを模索中です。できれば一流大学のテニュアとして、さらに自分の研究を深めていきたいと考えています。

研究室紹介

土屋大洋研究室

キーワード:サイバーセキュリティ、国際関係論、情報社会論

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