MENU
おかしら日記
2005.09.12

SFCで好きな場所|吉野肇一(健康マネジメント研究科委員長)

1. 看護医療学部学部長室西側窓から丹沢を望むところ

丹沢を望む
丹沢を望む
写真は本年8月末,台風一過の好天下に撮ったもの。中央の浅いU字型になった里山林に合わせたように,大きくは二つの峰が見える。この峰の名は? 私同様,このようなことを詮索するのが大好きな渡部淳・看護医療学部担当課長と詳細検索の結果,これを丹沢山塊中の仏果山745mと高取山701mとすることで意見の一致をみた。真実のほどは分からないが,そうとすればこれらの峰はSFCより約20km北西に位置し,ハイキングコースとして有名であり,そばに宮ヶ瀬湖がある。この真裏,約10kmには相模湖が位置するらしい。空気が澄んで天高くなる秋も深まるとこれらの峰は,ぐっと近くなる。そして,この写真の中景である冒頭に述べた里山林の稜線が,そこに存在する多くの落葉樹が葉を落とすことによって,意外なほど低くなり,これらの峰の迫力が増すと同時に,写真左がわの稜線で落葉してスカスカになった樹林の上に三つ峠が顔をのぞかせる。写真下縁にある瓦屋根は看護医療学部校舎西側2階の南北を結ぶ渡り廊下で,その先に,ちょうどゴルフコースやや短めミドルホールを思わせる平地は,SFC創設期に中高生によって開墾されたところと聞いている。このあたりが,藤沢市の言う「健康の森」の中心であろう。富士山は,残念ながら看護医療学部からは見えない。こうしてみると,看護医療学部校舎はほぼ南東に向いているということになる。

この学部長室は,学部長室としては塾内で最新かつ最大のもので,部外者は誰でも入室と同時に,そのspaciousかつgorgeousさに驚嘆するほどである。内装も,看護医療学部校舎の,やわらかに人を和ます雰囲気をかもし出している木調で,そのなかで前記の峰々を眺めると,最大級の安堵感をおぼえると同時に,ずいぶんと田舎へ来たものだと実感するのでもある。

2. セミナーゲストハウスとその中庭の築山

SFCの森の中で,一見,軽井沢を髣髴させる林の中にこのセミナーゲストハウス(以下,セゲハウス)が鎮座している。この建物は,(株)城南信用金庫の厚意によるものという表示がある。コの字型2階建てで,SFC本来の建物らしく,鉄筋コンクリ生地だしであるが,その中庭に直径20m位で高さ数mの,何の変哲もない芝に覆われた築山がある。セゲハウスに宿泊するのは,連日の校務で帰京(帰宅)することが億劫なほど追い詰められていることが多いためか,この築山を見ると,これまた心が和む。表面の芝の間には雑草も多いが,築山のその全くの単純明解で幾何学的形状は,そのようなことを何とも思えなくするから不思議。背景のテニスコートともよくマッチしている。

このセゲハウスで,快適な宿泊をするのにはかなりのノウハウが必要:

(1) 予約はSFC総務管財係。宿泊希望日の前月1日より予約可。混みあうのは入試などのイベント時。

(2) いろいろな部屋のタイプがあり,6室あるシングルルームが,料金・便利さなどからベスト。次は,2室あるツインの部屋。最後が2室ある和室となるが,それでも簡便さなどより周辺ホテルの比ではないほどのお薦め。

(3) 石鹸(リンス入りシャンプーも),タオル,歯ブラシセット,浴衣,懐中電灯,目覚し時計,冷蔵庫(ときにスイッチオフのことあり。自分でオンにする)はセットされている。

(4) 2階にのみある2室の和室は次のような特性がある:トイレ・風呂・冷蔵庫・TVは共用。布団は自分で敷く。

(5)朝食は8時より。クロワッサンとロールパンの1個ずつ計2個が、ホテルバターといちごジャムとともに出され,そこにあるオーブントースターで焼いて食べる。トースターのダイアルは最小付近にセッティングされているが,そのままで焼くとちょうどよい。コーヒーはカセット・ドロップ式器械(水は水道水)をセルフで使えないと苦しい。この器械が使えない者は自分でコーヒーを持ち込む。ただし,冷蔵庫には紅茶パックもある。このように,用意された朝食は極めて軽微であるので,よりヘビーなそれを望む者は持ち込む必要がある。

(6) 各部屋で湯を出すには,洋各室の入り口にある相応のスイッチをオンにしなければならない。この際,適度な湯温調節を蛇口で行うことはほぼ不可能であるので,このスイッチ部分の湯温調節で行う。しかし,バスタブ浸身中にこの操作を行うには,一度バスタブを出なければいけないので厄介である。したがって,理想的な条件でヘアシャンプーを行うのには,共同浴場をお薦めする。そこにはドライヤもあるし。

(7) ベット幅が,通常の約3/4と狭い。そのために掛け布団が落ちやすい。そこで,就寝時に室温をきっちり調整する。室温調節はエアコンのふたを取ると容易にできる。

(8) 共同キッチンとツイン部屋ではクッキング可能。ただし包丁なし。

3. 看護医療学部周辺,とくに駐車場付近の葛(くず)の群生

葛の群生

葛の花
葛の花
葛は,言わずもがな,葛きりの葛であり,病人食として古来重用されている葛湯の葛で,それは根から作られる。晩秋から秋にかけ,いわゆる夏草どもが茂る季節の葛は,それはそれは物すごい繁殖力を示しあらゆる地表を覆わんばかり。きっと根も大きいに違いあるまい(根を掘るまでの気力は,もはや残念ながら持ち合わせない)。それもそのはず,このあたりを地元では以前,「葛原(くずっぱら)」といったそうな。事実,近くの交差点名は「葛原(くずはら)」である。この現象は,僕の通学路上では戸塚くらいまで見られる。葛の花は秋の七草の一つ,長円錐状でなかなか趣のあるものではあるが,地表を這う大きな葉に隠れるのでその気にならなければ見えない。今年は8月末にはじめてみて,秋の訪れと心地よい感動を再び覚えた。(了)

※画像はすべて吉野看護医療学部長により撮影されたものです。

(掲載日:2005/09/12)

→アーカイブ