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おかしら日記
2005.12.01

慶應義塾150年,そして看護医療?年|佐藤蓉子(看護医療学部長)

あと3年で150周年を迎える慶應義塾のなかで,看護医療学部は新参者と見られているが,実際にはかなり昔から義塾のなかにちゃんと存在している.

慶應義塾が創立60周年を迎えた1918(大正7)年に「慶應義塾大学医学科附属看護婦養成所」が開設された.これが,看護医療学部の最も古い姿である.その後,「慶應義塾大学医学部附属看護婦産婆養成所」(1945),「慶應義塾大学医学部附属厚生女子学院」(1950),「慶應義塾看護短期大学」(1988)と脱皮を繰り返して,2001年に「慶應義塾大学看護医療学部」として現在の姿になった.したがって,最初の誕生から通算すると看護医療学部は,なんと御歳87歳ということになる.この間に繰り返した脱皮の歴史はそのまま日本の看護教育の歴史とも重なる.思えば遠くに来たものだ-というのは,むかしから看護の世界に生きてきた人々の感慨だろう.どこまで頑張っていけばいいのだろう-という嘆きもまた正直な気持ちとして聞こえてくる.

大切なことは,繰り返した脱皮の成果としての現在は,美しい姿をしているだろうかということである.私たちは健康管理の専門職にふさわしく活き活きとしているだろうか.

新しい挑戦に向かうエネルギーを感じているだろうか.

先輩たちのさまざまな感慨には無関心に,若い学生たちはそれぞれの道を追求するのに忙しい.これまでの看護職には考えられなかった方面に関心を向けて看護の可能性を広げてくれる姿を見るときには,先輩としては無条件にうれしい.また,看護と一見無関係の道を歩もうとする姿を見るときには一抹の寂しさを禁じえないが,それもまた古い看護教育を受けていては歩めなかった道だと考えるとうれしい.大学教育は多様な選択肢をも提示してくれている.

日本は高齢社会になった.人々の心身の健康を支える働きはこれからますます重要になる.看護医療の出番である.

SFC学部3兄弟の1人として,成熟社会を楽しむために協働しよう.まだまだ,看護医療学部は脱皮を繰り返す!

(掲載日:2005/12/01)

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