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おかしら日記
2007.06.14

おかしらのモバイル生活術:反モバイル生活術|佐藤蓉子(看護医療学部長)

今回のテーマは、衝撃だった。何が衝撃かというと「いまや生活の必需品となった "モバイル" をキーワードに・・・」というのだ。モバイルは、正直いうとよく分からない。よく分からないものが、「いまや生活の必需品」だって!

必需品について使っていないとか、知らないというのはまずい。そこで、いや、少しは知っていると見栄を張って、傍にいる若者たちにいろいろ聞いてみた。「モバイルって、あの外出先から携帯でピピッとお風呂のスイッチを入れたりするあれでしょ?」とか、「無人の家に出先から明かりをつけたりするやつでしょ?」とか言ってみたが、みなさん一様に困った顔をする。どうも違うらしい。いま分かっているのは、モバイルとは携帯を通してこれから乗る電車の時刻を調べたり、予約をしたり、気象情報を調べたりするあれかな・・ということである。それって、必需品?たしかにあれば便利だと思うけど、無くても困っていないよ・・・と言いたい。私の場合、前日には、きちんと座ってPCを使って明日の行く先の経路を調べたり、気象情報を調べたりしている。つまり、コンピュータは活用している。線でつながっているものしか使っていないから機動性がないといえばそうだが、結構快適である。だからいいじゃないといいたいのだ。

大体、歩きながら話したり時刻を調べたりするのは、テレビのコマーシャルの世界では格好よく見えるけれど、実際は危険である。話に夢中になって転んだり人にぶつかったりするかもしれないし、街頭で急に大声で話し始める人を見ると、何が起こったのかとびっくりさせられる。

とはいうものの、少しは携帯も使いこなせた方が便利なことは事実。私の携帯利用は、周囲からかなりの顰蹙を買っている。掛かってきていることに気づかないことがあるのだ。机の上に置いてあるときには、ブーブーという異常な音がしておまけにがたがたするので気づく。しかし、鞄に入れてしまうとよく分からない。だから、文字通りの「携帯」であっても「電話」にはならない。しかし、言い訳させてもらうとこれは女性の服装に関心がない携帯業界の責任でもある。男性は背広の内ポケットという便利な場所があるので、そこに入れて携帯するとかなり鈍感でも気づくだろうが、女性は身につける場所がない。もっと女性の服装に合わせて携帯しやすいものを考えて欲しい。そうしたら、私でももっと使う意欲が沸くかもしれないのだ。

(掲載日:2007/06/14)

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