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おかしら日記
2009.10.19

はじめまして「新たな決意」|太田喜久子(看護医療学部長)

はじめまして、10月から山下香枝子前学部長の後を受け新米学部長となりました。よろしくお願い致します。
看護医療学部は2001年4月に開設されましたので来年で10年という節目を迎えます。
開設から4年後に初めての卒業生を送り出すと同時に、健康マネジメント研究科が新設されました。来春には博士後期課程の完成年度を迎えることになり、これでようやく一人前になる、というのが実感です。
開設当初の頃を思うと、私も含め新任教員も多い中で、コミュニケーション、カリキュラム、学部運営などすべて理解するのに時間がかかりました。SFCと信濃町両キャンパスにまたがる学生、教員のコミュニケーションのあり方はいまでも課題ではありますが、なんとかさまざまなことを議論し合いながら行ってきました。このような中で、塾の精神を知り学ぶことはとても新鮮で興味深いことでした。それは私学で育ち、その後公立大学でも仕事をした経験から、大学が教職員や学生の皆で共有された精神をもつことの大切さを痛感してきたことにも寄ります。共有された精神は、わかり合える感覚を育て、人と人の関係を潤わせ、さまざま困難や課題に立ち向かうエネルギーの源になりますので、大事に継承されていかなければなりません。

慶應義塾にとって看護教育の歴史は大変長く、看護婦養成所、厚生女子学院、慶應義塾看護短期大学、そして看護医療学部へと受け継がれ2018年には100年を迎えることになります。看護医療学部開設10年を超える学部Ver.2としては、「学部教育の変遷を踏まえた発展」が重要な学部方針のひとつとなりますので、そのことについて少し述べたいと思います。
学部開設10年の歴史をきちんと残し今後に伝えていくために、記念事業として記念誌発行やシンポジウム開催などを考えていきたいと思います。
これを契機にしてこれまでの変遷を振り返り、これからの将来に向け学部で育成する人材像についての構想を明らかにしていきたいと思います。その構想の上で、学部教育と看護職資格制度との関連や、学部教育と大学院教育との関連などを考えていきたいと思います。
また、学部教育の国際化を促進していきたいと思います。海外研修科目や、海外における学生の自主的取組を推進したり、国内外における国際交流を図り、広く世界を視野に入れて活躍できる素地をつくれるようにしたいと思います。
インタープロフェッショナル教育も推進したいと思います。学部教育から専門職連携の基盤をつくるため、医学部、薬学部とのワークショップなどを開催し、これからのチーム医療の担い手を育成していくことにも努めたいと思います。

SFCは、看護医療学部を温かく迎え入れてくださり、開設当初から連携に積極的でいてくださいました。具体的には私が代表をさせていただいているe-ケアの研究プロジェクトがよい例です。斬新な発想や柔軟でかつ頼もしい行動力からいつも多くの学びを得ています。このような学部を超えた学生、教員の教育、研究の交流が、SFCの豊かな自然環境、地域環境の中で、これからもこれまで以上に盛んになり、将来に向かう多くのチャレンジが成果を生むように努めていきたいと思います。

(掲載日:2009/10/19)