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おかしら日記
2009.12.03

住みやすい街と旅したい街|徳田英幸(政策・メディア研究科委員長)

毎年11月は、AO, GAO, ORFなどで忙しい時期である。今年は、フィンランドの2つの大学との学術交流のMOUを取り交わすイベントがあった。11月6日は、環境情報学部の清木康先生たちのグループが中心となって共同研究をされているユバスキュラ大学と、11月12日は、我々のグループと共同研究や国際ワークショップなどを共催しているオウル大学と学術交流協定を結んだ。慶應義塾としては、はじめてフィンランドの大学と協定を結んだことになる。ユバスキュラ大学は、フィンランド国内の多くの優秀な教員を輩出している大学である。オウル大学は、ノキアリサーチなどがあるオウル市にあり、世界最北端(北緯65度)に位置する工学系の強い大学である。(ちなみに、さらに北にいったロヴァニエミ市のそばには、サンタクロースが住んでいるサンタクロース村がある!)

11月23日、24日は、恒例のSFC-ORF(Open Research Forum)が今年も六本木ヒルズ40Fで開催された。私は、研究室でのデモ出展や研究紹介に加えて、「SFC魂は健在か?」と「SFC未来創造塾」のセッションに登壇した。SFC魂のセッションでは、海外からの参加も含めて3名のOGの方々がSFC魂を熱く語ってくれた。幅広い分野で世界的に活躍するSFCの卒業生を再認識した次第である。また、SFC未来創造塾の方では、執行部の面々に加えて、SFCキャンパスを設計された建築家の槙文彦先生と都市計画の第一人者の伊藤滋先生にご参加頂いた。会場には高橋潤二郎先生もお見えになり、ひさびさに第1世代の方々と、次の20年にむけてのSFCの未来について熱い議論がすることができた。こういう議論は、もっと現役の学生たちを含めて、もっともっと熱く語りあうべきである。私の研究室の方は、各デモをはじめ、毎年学生たちが中心となって作成している研究紹介パンフレットが好評であった。知り合いの研究者から、同じようなパンフレットを作成したいのだが、どこの業者に依頼したのか?という問い合わせまで頂いた。

さて、お題の「好きな街」であるが、世界中に沢山あり絞り込むのが難しい。旅行でいって楽しい街と住みやすい街とはかなり評価軸が違うし、かつて学生時代に住んでいた街なども格別の思いがある。私は、東京生まれの東京育ちなのだが、後期博士課程の学生時代は、カナダのウォタールー市(トロントの西南約100km)、社会人になってからはアメリカのピッツバーグ市に住んでいた。いずれも楽しい思い出のある「好きな街」である。ウォタールーは、トロントにも車で1時間ぐらいで出られ、都会の側にある奇麗な学園都市である。

ピッツバーグというと、すぐ鉄鋼の街を連想され、どなたも「全米一住み良い街」に選ばれたことなど信じてくれないのであるが、殺人事件などの犯罪もなくアメリカの都市としては、治安も大変良いのである。私が過ごした80年代は、NFLのピッツバークスティーラーズとMBLのパイレーツは、かなり強いチームで地元には多くの熱烈なファンで盛り上がっていた。東京にくらべると美味しいレストランは圧倒的に数がすくないかもしれないが、交通渋滞はほぼ無いし、市営の公園でゴルフやテニスがすぐプレーできた環境は素晴しかった。さらにそばには小さなスキー場もあり子供を育てるには大変よい街であった。住めば都とはよくいったものである。

最後に、旅でいくならどの街がいいか?
時計がゆっくり回るヨーロッバの歴史のある街ももいいし、ダイナミックな自然の中を歩けるカナダやアメリカの雄大な国立公園の中の街もいい。でも,美味しい食事、すばらしい風景、世界最古のミュージアムなどがそろっているフィレンツェがいいかなと思っている。スーパートスカーナのワインを飲みながら、またあの美味しい食事を味わいたいと思うのは私だけだろうか?

(掲載日:2009/12/03)