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アラビア語

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担当:山本薫、ラーウィヤ・ジャームース、植村さおり

履修者は何人でしたか?
1クラス開講しており、履修者約20名。

授業形態は何でしたか?
ライブ

言語の授業では、オンラインならではの様々な取り組みを進められたようですね。それらのねらいや内容について具体的に教えてください。

授業はすべてWebexやZoomを用いたライブ授業で、双方向性を確保した。また、授業回数が例年より減ったことを踏まえ、授業期間前に授業の進め方の説明動画と、アラビア文字の解説動画をSFC-SFSやSlackでオンデマンド視聴できるようにすることで、特に新入生がスムーズに授業に入れるように工夫した。
履修者は全員、Slackに登録してもらい、急な通信トラブルにもすぐに対応できる態勢を整えた。課題もSlackを通じて提出してもらい、添削してSlackで返却した。質問もSlackで随時受け付け、例年以上に緊密なコミュニケーションを心がけた。テキストについてはオリジナルテキストのPDF版をSFC-SFSを通じて配布。また、昨年度に研究室の公式ウェブサイトにe-learningコーナーを新設し、アラビア文字の書き方を動画で学べるコンテンツや、オリジナルのスキット動画、テキストの読み上げ音声などをアップしていたので、それらも最大限に活用した。
週4回の授業のうち、2回は文法やスキットの解説、残り2回は演習にあて、演習の授業ではKahoot!で単語力を競い合ったり、ブレークアウトで小グループに分かれて練習したりして、実際に顔を合わせる機会がなくてもクラスメートの存在を感じられるように工夫した。
テストは口頭テストとウェブテストと筆記課題を組み合わせ、口頭テストはオンラインミーティングで、ウェブテストはGoogle Formを使って実施し、筆記課題はその場で出されたテーマについて制限時間内に作文したものを写真かスキャンでSlackに提出させた。こうしたテストと平常点(授業内での発言と課題の提出)を総合することで、きめ細やかな成績評価ができたと思う。

履修者の反応や効果について教えてください

授業評価は概ね好評だったが、中には学習意欲の維持に苦心している学生もいた。また、すでに信頼関係のある上級生とのコミュニケーションには問題を感じなかったが、直接会ったことのない新入生の中には、コミュニケーションを取るのが難しいと感じる学生たちもいた。それでも学習意欲の高い学生の比率は例年よりも高く、成績分布も高かった。
とはいえ、語学の学習は継続が大事で、その点、海外研修ができなくなったことは、モチベーションの低下につながると危惧している。課外活動ができないことで、アラブ文化に触れる機会が持てなかったことも、モチベーションにマイナスの影響を及ぼすのではないかと心配している。