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SFCスピリッツ
2017.11.01

インターネットが地域でできること | 土井隆さん(2008年環境卒業)

土井 隆さん

鹿児島県長島町 地方創生統括監
株式会社コアース 代表取締役

2008年環境情報学部卒業

doi_takashi-san1s.jpgのサムネイル画像私は今、鹿児島県の最北端、東シナ海に面した人口約1万人の「長島」という町にいます。地域の課題をインターネットサービスをつかって解決していく仕組みづくりに挑戦しています。

■学生時代のコミュニティソリューション
SFCに在籍時は、金子郁容ゼミに所属していました。
藤沢市の市民電子会議室の運営委員をやりながら「どうしたら、市民の意見が市政に反映できるか」をネットのコミュニティの会話やりとりを分析しながら、研究をしていました。そのときから、インターネットで世の中の困りごとを解決することに関心がありました。

■インターネット企業で培った経験
大学を卒業して、楽天にはいり、インターネットで商品を販売する事業者のコンサルティングをすることになりました。延べ1000社を越える会社と日々、どうすれば商品が売れるのか提案と分析を重ねました。その後、ベンチャー企業の「ルクサ」に転職しました。
また株式会社コアースを起業して、さまざまなWEBのプロデュース事業を仕事にしてきました。

doi_takashisan3.jpgのサムネイル画像■突然、鹿児島に
2015年に突然、話はやってきました。
地域の特産品をインターネットで販売していきたいので、「どうしたらインターネットで売れるか」講演をしてほしいという依頼でした。片道7時間かけて、鹿児島にいくとやる気に満ちた町の方が集まっていました。
私は、経験からインターネットで特産品を売るために必要な人・モノ・カネがどのくらい必要かなど具体的な話をさせてもらいました。そこで町の方と話をしてみると地域には、「仕事はあるのに求人が集まらない」とか、「高校がなくなって転出が多くなった」とか「食材はあるけど、売り込みができない」など、町の困りごとがあることを教えてもらいました。

■地域でできることはまだまだある
私がIT業界で培った知識とネットワークを使えばこの地域の役にたてることがあるかもしれないと思うようになり、これまで仕事でのネットワークを駆使して取り組みを実践してきました。
たとえば、高校が廃校になってしまったのなら、インターネットの動画授業を使えば学校がなくても高校卒業資格は取れる仕組みをつくればいいのではないか、ということでカドカワが手がけている「N高等学校」と連携して、インターネット動画授業が受けられる仕組みをつくりました。
「長島大陸Nセンター」と名付けたこの場所は、町の子供達だけでなく、全国から多くの学生が集まってもらっています。
他にも、町の食材を使ったレシピ特集を町の主婦たちと一緒につくる企画をクックパッド社と一緒にやったり、大学生が町のドキュメンタリー映像を作る「メディアキャンプ」を主催したり、クラウドファンディング野外映画館をつくったりしてきました。2017年からは、SFCと連携して、地域に移住して地域の研究と実践を行う「地域おこし研究員」制度の受け入れも一緒にやらせていただきました。

doi_takashisan2.jpg■SFCの最大の強みはネットワーク
いま、地域でできている活動は、これまでのご縁のつながりでしかありません。
SFCの先輩・後輩・友人が全国のいろんな地域やいろんな会社で活動しています。みんなのもっているソリューションと地域の課題をつなげていけば、世界に通じる新しい価値のある取り組みがプロデュースできると思って活動を続けていきます。

 

株式会社コアース http://coearth.co.jp/
長島未来企画合同会社 http://nagashima-kikaku.com/
長島大陸Nセンター http://ncenter-nagashima.com/
長島町 https://www.town.nagashima.lg.jp/