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SFCスピリッツ
2007.04.04

アフリカの人々の逞しさに触れながら

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アフリカの人々の逞しさに触れながら

國枝信宏さん
独立行政法人国際協力機構(JICA)
人間開発部第一グループ(基礎教育) 基礎教育第二チーム 特別嘱託、
特定非営利活動法人アフリカ地域開発市民の会(CanDo) 監事
1995年総合政策学部卒業

エチオピアの農村にて、村人から小学校建設のニーズと意思について聞き取り
エチオピアの農村にて、村人から
小学校建設のニーズと意思について聞き取り
アフリカにおける国際協力に仕事で携わるようになってから、ちょうど10年になります。最初の7年間はNGOの職員として、国際協力の最前線と私が考える草の根レベルの地域社会開発(教育、保健、環境など)にじっくり取り組みました。アフリカの人々の逞しさに刺激を受けながら、ケニアでのNGO設立や事業形成、日本でのNPO法人設立・経営と営業など多岐にわたる業務に携わった経験は、私の貴重な財産となっています。
→特定非営利活動法人 アフリカ地域開発市民の会(CanDo)

その後、独立行政法人国際協力機構(JICA)の派遣専門家としてエチオピアでの基礎教育ODA事業に約2年半携わりました。国際目標である2015年までの初等教育完全就学達成(EFA)を目指し、へき地の住民が行政と協力して小学校を建設し、持続的に運営していく制度の整備を進めました。妻の美佳(SFC1996年卒。旧姓「今渡」)と2人の子どもと過ごしたエチオピア滞在も、貴重な思い出です。
→JICA技術協力プロジェクト「エチオピア・住民参加型基礎教育改善プロジェクト(ManaBUプロジェクト)」

現地の行政や住民と直接向き合う「現場の視点」、協力する側の強みと弱み、外的要因などを踏まえた「大局的な視点」。どちらが欠けても効果的な国際協力は実現しません。それを学んだ10年間を土台に、今年1月からはJICA本部の嘱託職員として、フランス語圏西アフリカ諸国における基礎教育分野のODA 事業の形成や実施支援に携わっています。SFCで英語選択だった私は、仕事帰りに泣きながらフランス語の特訓中です!
→JICA技術協力プロジェクト「ニジェール・住民参画型学校運営改善プロジェクト(みんなの学校プロジェクト)」

(掲載日:2007/04/04)