MENU
SFCスピリッツ
2007.05.23

日本のものづくり、世界へ!

SFCスピリッツ

日本のものづくり、世界へ!

永廣健太郎さん
株式会社本田技術研究所 四輪開発センター
2004年環境情報学部卒業、2006年政策・メディア研究科修士課程修了

2000年春、数学の調子がよくてSFCに入学した。あのときの小論文はアーミッシュについての設問で、考えさせえられたので今でもよく覚えている。

環境情報学部を選択した理由は、学部を絞ることで将来への可能性を絞りたくなかったから。SFCにおける研究分野は幅が広い。SFCの魅力は、その幅広さに加えて、研究室の門を叩くと、その道のプロフェッショナルがずらりといるところである。おかげで様々な分野に興味を持つことができ、同時に自分の適性も把握できた。

学部二年で電気自動車研究室に入った。いくら研究分野が多岐にわたるとは言え、まさかつなぎを着て油まみれになることは想像もしなかった。しかし、手を汚して何かを作ることがとても楽しかった。SFCにどっぷり浸かって、ITの世界に迷い込もうとしていたとき、ものづくりの世界はあまりに新鮮で、私を引き付けた。このころから車づくりに興味を持ち、環境のことも少し考えるようになった。

車に乗る喜びや、移動できる便利さをより多くの人に提供していきたい。それと、これ以上、地球を汚したらいかん。そんな思いで、私は自動車メーカーであるホンダに入社した。現在は本田技術研究所で次世代パワープラントの技術開発を行っている。

理工学部に入っていたら、今の私はないだろう。SFCだからこそ、新しいものを生み出す原動力を見つけられたと思う。

(掲載日:2007/05/23)