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SFCスピリッツ
2007.10.17

「世界経済フォーラムってなに?」

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「世界経済フォーラムってなに?」

土屋聡さん
世界経済フォーラム ジュネーブ本部
総合政策学部卒業、政策・メディア研究科修士課程修了

私はジュネーブにある「世界経済フォーラム(World Economic Forum)」という国際組織で日本担当として働いています。年次総会をスイスの保養地ダボスで行い、通称「ダボス会議」として紹介されるため、会議事務局だと間違われるのですが、実際には世界のグロバール企業1000社で構成される国際機関で、スイスの独立した非営利財団です。そして、ダボスでの年次総会に加え、様々な活動や地域会合を通じて、環境・教育・援助などの地球的課題、各地域や各産業が抱える課題に取り組んでいる組織です。勤務を始めた頃、日本人は私だけだったのですが、今は日本人も増え、2006年には小泉首相のもと初の地域会合を東京で行うなど、日本との関係も深くなってきました。

学生時代、私は政策に諸科学横断的アプローチの必要性を唱えるSFCの理念に共感し、学際的研究者や政策実務家が集まる様々な活動を行っていました。今の仕事はまさにその延長線上にあると考えています。すなわち、地球上で起こる問題は複雑・多岐にわたり、既存の国連や産業団体・学会など一つの業界だけでは解決できない。そこで世界中の政府、多国籍企業、国際機関、NGO、大学等の研究機関、有力メディアなど、あらゆる業界のリーダーが一堂に会し、そのような地球的課題に取り組んでいこうというのがこの組織のレゾンデートルとなっているからです。ダボスには、各界のリーダーたち約2500人が世界中から集まってきます。そこでは、例えば、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏がアフリカ諸国の大統領やブレア首相、世界的な歌手やNGOリーダーと世界を変えるプラットフォームを立ちあげるといったような試みが、あらゆる場所で行われているのです。

日本の国際的役割が問われる中、来年は日本がG8サミットの議長国となります。そこで、私も微力ながら、何とか日本の声をこのようなグローバル・プラットフォームに入れることができないかと考え日夜活動しています。

(掲載日:2007/10/17)