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SFCスピリッツ
2008.06.11

客観的な主観性

SFCスピリッツ

客観的な主観性

福田竜太さん
株式会社 ローランド・ベルガー
デュッセルドルフオフィス ジャパンデスク  シニアコンサルタント
1999年環境情報学部、2001年政策・メディア研究科修士課程

私はローランド・ベルガーという欧州を起点とした戦略コンサルティング会社に勤めていて、現在デュッセルドルフを拠点として、主に日系企業の欧州におけるビジネスのサポートをしている。

SFC時代は現在とは大きく毛色の異なることをしていた。ラクロスに明け暮れた後、神経情報科学という分野で武藤研・冨田研でお世話になり、修了後にはイギリスで研究を続けた。専門性を高めるほど対象領域が狭まることに問題意識を感じ、思い切って分野変えをして現在に至っているが、仮説に基づいて調査・分析した成果物を発表するというプロセスは概ね共通していると感じている。

コンサルティングというビジネスをしていると、異なる業種や国に共通した課題や問題解決における方法論を扱うことも少なくない。また、学術分野においては細分化することにより専門性を高めた各分野が収斂する方向に向かっているものと解釈している。これらは、あらゆる分野において全く未知なものによるブレイクスルーの実現が徐々に困難となるなかで、既知のものの組み合わせや既存のものに新たな解釈を与えることによって付加価値を創出している現象に見える。

このような状況だからこそ、広く対象を見渡すという「客観性」と、それを独自の解釈に基づいて再編するという「主観性」の必要性が高まっているのではないだろうか。振り返ってみると、SFCはそういった術を学べる環境にあったと思う。まだまだ未熟ではあるが、こういった「客観的な主観性」を磨いていきたいと考えている。

→ローランド・ベルガー
→ジャパンデスク

(掲載日:2008/06/11)