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SFCスピリッツ
2010.06.30

研究、コツコツやっています

SFCスピリッツ

研究、コツコツやっています

佐藤いまりさん
国立情報学研究所准教授
1994年総合政策学部卒業
2005年東京大学大学院学際情報学府 博士

私は、国立情報学研究所にて、視覚情報処理やコンピュータグラフィック分野の研究者として日々奮闘しています。これまでの研究成果に対し、平成21年度文部科学大臣表彰(若手科学者賞)を頂きました。

大学卒業後の16年間(もうそんなに経つのですね)を振り返ってみると、卒業後すぐに結婚し、専業主婦には向かず、大学での秘書の仕事を通して研究に興味を持ち、大学院に進学、就職そして出産という慌ただしい日々を送ってきました。

大きな転機は、SFCでの冨田勝先生との出会いでした。当時、総合政策学部の学生だった私は、夢中になれるものがなかなか見つからず、何だかものたりない毎日を送っていて、少し違うものにも目を向けようと、アドバイザーであった冨田先生の「情報処理2z」を受講しました。

文系の私でも理解できるだろうかという不安を抱きながらの受講でしたが、講義の後、「今の説明で分からなかった人、前に来て」と繰り返し内容を分かりやすく説明してくれる冨田先生の熱心な指導により、落ちこぼれることなく授業に着いて行くことができました。ゲーム制作の課題も楽しかった! この体験を通して、「苦手意識を持たなければ意外といける」、「一見難しく見えることも噛み砕けば大丈夫」という大切なことを学ぶことができました。冨田先生の熱意とSFCの文理融合のシステムに感謝しています。

塾生らしく福沢諭吉先生の言葉を取り上げてみると、「あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし」というものがあります。日々の困難に対しても、深く考え過ぎて縮こまってしまうよりも目の前の課題を一つ一つクリアしてみることが大切なのでしょう。そういえば、子供の成長も小さな一歩の積み重ねですね。これからも、一歩一歩、研究者の道を進んでいけたらと思います。

(掲載日:2010/06/30)