2016年度未来構想キャンプ
2016年度開催概要
1. 未来構想キャンプ 詳細
対象 | 高校1年生~3年生 |
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日程 | 2016年8月1日(月)9:00-17:30 |
会場 | 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC) |
- WS01:ファブ入門ワークショップ~うつくしい・つよい・つくりやすいを共存させる~
- WS02:パターン・ランゲージ作成ワークショップ ~よりよい未来をつくる言葉をつくる~
- WS03:ヘルスサイエンスワークショップ~多様な学問を総動員して体系的な健康教育を〜
- WS04:ドローン社会共創ワークショップ~空を自由に使ってみよう~
2. 未来構想キャンプ【滞在型】 詳細
対象 | 高校2年生 |
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日程 | 2016年8月24日(水)~25日(木) (1泊2日) |
会場 | 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC) |
- 申込者多数の場合には、選考を行います。
- ワークショップにおいて顕著な活躍を見せた高校生に対して、表彰を行います。
※応募要領については追って、本ウェブサイトにてご案内いたします。
1. 未来構想キャンプ
9:00 ~ 9:25 | 集合・全体ガイダンス(8:30受付開始) |
9:30 ~ 12:00 | ワークショップ(午前の部) |
12:00 ~ 13:00 | 昼食(全体)※昼食は参加者負担です |
13:00 ~ 16:00 | ワークショップ(午後の部) |
16:00 ~ 17:00 | 各ワークショップによるプレゼンテーション |
17:00 ~ 17:30 | 総合政策学部長・環境情報学部長 講評 |
WS01:ファブ入門ワークショップ~うつくしい・つよい・つくりやすいを共存させる~
華奢で細い多数の棒を巧みに組み合わせて、美しく、頑丈な、立体造形を作り上げる工作ワークショップを行います。
建物を含む全てのデザインには、丈夫さ、作りやすさ、そして美しさが要求されます。3.11の直後に無事に完成したスカイツリーの姿は多くの日本人に勇気を与えました。 同じ塔でもう一例挙げます。1889年にエンジニアである鉄道技師が,鉄道橋を4本垂直に束ねることで,初めて高さ300mを超える塔を建てました。エッフェル塔です。この美しい塔の設計者エッフェルがデザイナーではなくエンジニアだったことに意外性がありますが,無駄を省いた構造が美につながっていることに重要性があると私は考えます。 このワークショップは,限られた材料を使って、美しさと強度を同時に満たすデザインを探り、手を動かしながら作るワークショップです。細い華奢な棒を立体的に組み合わせて、高さを競ってもらうことで,合理的な構造美を造っていただきます。製作した塔は高くそびえるために力強くなければなりませんが、同時に美しくなければなりません。 また、製作時間の制約と使う材料に制限がある中で効率的な部材の組み方を考えなければなりません。 当日は本番の製作に先立って、「美しいもの」「丈夫なもの」「作りやすいもの」をキーワードに簡単な工作の練習を行います。
担当者:田中浩也(環境情報学部)、オオニシタクヤ(環境情報学部)、鳴川肇(政策・メディア研究科)
定員:20名程度
WS02:パターン・ランゲージ作成ワークショップ ~よりよい未来をつくる言葉をつくる~
これからの未来を、よりいきいきと創造的にするためにはどうしたらよいのでしょうか。このワークショップでは、みんなが自分の持っている秘訣を共有し合うことで、互いにいきいきと高め合う方法を体験します。
各人が経験のなかで得た秘訣やコツを共有するために、現在研究・実践が進められているのが「パターン・ランゲージ」という方法です。パターン・ランゲージでは、「どういう状況のときに、どのような問題が生じやすく、それをどう解決すればよいのか」という形式で秘訣・コツを記述し、それに名前をつけることで「新しい言葉」をつくります。その新しい言葉が、これまで難しいとされてきた「うまくやるための感覚」を共有するための共通言語になります。 SFCでは6年前から、入学した全1年生が、創造的な学び方の秘訣をパターン・ランゲージとしてまとめた「ラーニング・パターン」を用いて対話し、自分の学びをデザインする取り組みを行っています。そのようなパターン・ランゲージの作成・活用は、この数年でビジネスの現場や社会福祉の分野などに広がり、様々なことを創造的に変えていくための新しい方法として注目されています。 パターン・ランゲージは、マニュアル化できない創造的な活動の実践的な経験則を言語化し共有することで、いきいきと創造的に生きることを支援します。よりよい未来をつくる「パターン・ランゲージ」の世界を、その先端的な拠点であるSFCで体験してみませんか?
担当者:井庭 崇(総合政策学部)、琴坂 将広(総合政策学部)
定員:15名程度
WS03:ヘルスサイエンスワークショップ~多様な学問を総動員して体系的な健康教育を〜
健康長寿社会の実現は人類共通の夢ですが、わが国は超高齢社会を迎え、医療費の増大、人口減少、とくに生産人口の減少など数々の問題を包含しています。SFCには、分子や細胞のようなミクロな世界から、ひとりの人間の身体や心の健康、組織・コミュニティ・社会の健康、医療の情報と政策をつなげるマクロな世界まで、健康に関連するさまざまな科目群や研究会が設置されています。こうしたカリキュラムを有効利用しながら、各学生が分野横断的かつ独自の切り口で、健康にまつわるさまざまな問題に取り組み、未来の健康長寿社会を担う高度な人材に成長してくれることを願っています。
本ワークショップでは、高校生のみなさんから、未来のSFCの健康教育の中核をなすような、斬新かつ独創的な授業の提案を募集します。自分の興味と現在進行形のSFCの健康教育・研究を上手につなぎあわせて、オリジナリティあふれる提案がなされることを期待しています。まずはSFCでどのような健康関連の講義が展開されているかを調べることから始め、どのような分野が充実していて、どのような分野が未だ網羅されていないか、などを分析してみてください。 ワークショップ当日は、自分が提案した授業の第1回(オリエンテーション)の模擬授業を教員になりきっておこなっていただきます。その後、みんなでディスカッションして、より良い授業計画を練り上げていただく予定です。 人々の健康に興味がある高校生のみなさん!SFC未来構想キャンプへの参加は、未来の健康長寿社会に貢献するための第一歩になるかもしれません。
担当者:牛山潤一(環境情報学部)、仰木裕嗣(環境情報学部)、加藤貴昭(環境情報学部)、黒田裕樹(環境情報学部)、佐野ひとみ(環境情報学部)、諏訪正樹(環境情報学部)、東海林祐子(総合政策学部)、内藤泰宏(環境情報学部)、濱田庸子(環境情報学部)、森さち子(総合政策学部)
定員:18名程度
WS04:ドローン社会共創ワークショップ~空を自由に使ってみよう~
近い将来、スマホや自動車のように、ドローンを一人一機使う時代がやってくると考えています。私たちは、ワークショップ参加者にドローンを体験してもらい、ドローンを前提とした社会のあり方を提案して欲しいと考えています。 すでに日本や海外では、ものの運搬や建築物の維持管理といったドローンの商業利用が進められています。また世界中でドローンレースの大会が開かれており、中学生くらいの年齢の子供が世界大会で優勝したりしています。ドローンは単にものの移動の概念を変えるだけでなく、通信や医療、農業、エンターテインメントなど、様々な分野での利活用が期待されています。 しかしながら、ドローンをどのように活用できるのか、ドローンの利用を前提とする社会ではどのような法制度が必要なのか、などといったことについては、まだまだ議論が必要です。 このワークショップでは、ドローンを操縦する上での安全講習やドローン産業、ドローン政策に関する基本的な知識を得てもらったうえで、実際にドローンの操縦を体験してもらいます。そして最後に、「ドローン前提社会」における新しいドローンの活用について、皆さんに提案してもらいたいと思います。
担当者:古谷知之(総合政策学部)、武田 圭史(環境情報学部)
定員:20名程度
2. 構想キャンプ(滞在型)
対象 | 高校2年生 |
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日程 | 2016年8月24日(水)~25日(木) (1泊2日) |
会場 | 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC) |
●趣旨
未来構想キャンプ【滞在型】はこれまでのキャンプの経験を活かし、さらなる高大連携の推進、SFCの問題発見・解決型教育をよりリアルに体験してもらうための企画です。
キャンパス内にある滞在型教育研究施設 未来創造塾SBCに宿泊しますので、日帰りが難しい首都圏以外にお住まいの高校生も、ぜひ参加してください。
●お申込みにあたって
- このワークショップに申し込む場合には、8/1に開催される他のワークショップに申し込むことはできません。
- 未来構想キャンプ【滞在型】WS05 の一環として、総合政策学部・環境情報学部の研究会(ゼミ)でのインターンシップ(希望者のみ、冬休み・春休みの研究会合宿に参加を奨励します。)を予定しています。
- 詳細は追ってご案内いたします。
●開催概要
- 参加費は7,000円程度(宿泊費、食費、保険等)を予定しています。
- 宿泊は湘南藤沢キャンパス 未来創造塾SBC滞在棟1 (4人1部屋、シャワー・トイレ共同)です。
- SFCの教員、学生が一緒に宿泊します。
- 食事のアレルギー対応はいたしかねます。
WS05:協奏型ロボット・デザイン ワークショップ ~人とロボットの「間」と「返し」~
人との会話機能を重視したコミュニケーションロボット。会社の受付や介護の現場だけでなく、一般家庭にも続々と導入されはじめています。その一方で、ロボットは3ヶ月で飽きると言われ続けてきました。「雑談」が上手くできない。気持ちよく「あいづち」を打ってくれない。とにかく「間」が悪い。気の利いた「返し」をしてくれない。理由は色々でしょう。個性が無いことも大きな要因かもしれません。 このワークショップでは、これら「あいづち」と「返し」そして「間」を意識した人とロボットのインタラクションをデザインします。目標はロボットとの小気味よい「雑談」です。思わず「笑い」が生まれてしまうような「雑談」を目指しましょう。まずは、私たち人同士のコミュニケーションをじっくりと観察するところから始めます。高度なボケとツッコミが駆使される漫才は、観察対象として最適かもしれません。そして、そこでの気付きをロボットのコミュニケーション動作として教え込んでいきます。プログラミング等の特別な知識は不要です。新しいヒューマン・ロボット・インタラクションをデザインするだけでなく、皆さん自身のユーモア・センスとプレゼンテーション能力、自己開示力も同時に磨くことのできるワークショップです。
担当者: 白井 宏美(総合政策学部)、高汐 一紀(環境情報学部) 定員:15名程度