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ドローンの操縦技術を容易にするシステムの開発で
無人航空機の普及に貢献したい

髙宮 悠太郎 Yutaro Takamiya
学部:環境情報学部 4年
出身校:慶應義塾志木高等学校(埼玉県)

ここ数年で、ドローン(無人航空機)が急速に普及し、誰でも手軽に使用することが可能となりました。その反面、操縦に不慣れなユーザーが法律・条令などを無視した飛行を行うことにより、墜落などの事故が多発し、ドローンに対する過剰な規制やネガティブな評価に結びつくことも起こっています。そこで、突然のアクシデントにも機敏に対応することのできる「優れた操作技術」をプログラム化し、それをベースに、「誰もが安全にドローンの楽しさや利便性を享受できる新たな飛行支援システム」を開発することを卒業プロジェクトのテーマとしました。 そのきっかけはSFCの「未来創造塾入門」の講義で、ドローンの持つ無限の可能性に魅了されたことです。今後はドローンの普及と物流の進歩によって、離島や過疎地の孤立を防ぐことにもつなげていきたいと考えています。ドローンは、現在の「情報社会」の次にやってくる「創造社会」の象徴。その進化の最前線に身を置くことで、新しい社会に寄与することを目指しています。

来たるべき「創造社会」の最前線に身を置くことで、新たな社会に寄与したい

飛行支援システム開発にあたっては、ハード、ソフトの両面からアプローチする必要がありました。ハード面では、「空間とデザイン」の授業を履修したことで、建築模型の製作技術を習得し、ドローンの製作に活かすことができました。ソフト面では、「スポーツエンジニアリングプロジェクト」の講義で、人間の身体動作における"巧みな技のメカニズム"を科学的に解明するプロセスを習得し、操縦技術の科学的解析を行いました。また大前研究会では、自動運転システムを搭載した自動車の構造を理解する中で、画像処理のアルゴリズムや、電子工作の方法を習得できました。ドローンの開発にあたっては、OBからの資金援助や、飛行実験を行うことができる場所があるなど、素晴らしい環境でした。さらに、CADや3Dプリンタに習熟した仲間がいたことで、ドローンのプロトタイプ製作をスムーズに行うこともできました。このプロジェクトを通じて、SFCには恵まれた環境、仲間が揃っていると、あらためて実感しました。 無人航空機によって、それを使う人々の生活が豊かになることを想像しながら、無人航空機とVR、IoTやAIを組合わせて研究を続けたいと思います。