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キャンパスライフ

利用者と事業者の両方の立場に立った交通インフラを充実させ、
交通事業の明るい未来をつくりたい

上野 啓太 Keita Ueno
学部:総合政策学部3年
出身校:芝高等学校(東京都)

私はもともと鉄道ファンで、地方の鉄道の撮影に出かけた時に交通の不便さを感じ、交通インフラを充実させる必要性について考えるようになりました。 本来交通インフラは、住んでいる場所によって利便性が制限されるべきではありませんが、事業者の側も採算性に悩まされています。 そうしたジレンマを改善し、いつの時代にもなくならない "移動" の手段に変革を起こして、交通事業者に明るい未来を築きたいと考えてプロジェクトに取り組んでいます。
まずは自動車事業を実学で学ぶ必要性を感じ、レンタカー事業を立ち上げました。はじめは、細やかでコンパクトな輸送手段として、バス事業を起こそうと考えました。 しかし、学生である自分が起業するには資金面で現実的ではないため、資金的な運営リスクが低く、参入障壁の低い自家用車を扱うレンタカー事業に着目しました。 中でも「格安レンタカー」はSFC周辺に競合他社がなく、サークル活動や合宿などで需要もあると見込んで参入を決意。 起業家育成施設である慶應藤沢イノベーションビレッジに登記しました。 開業して10カ月あまり、挫折もくり返しましたが、会社経営の流れでひと通り経験したことを今後に生かせると考えています。

二度の挫折を通して明らかになった課題

開業当初、車4台をリースで調達しましたが、稼働率が悪く返却を求められてしまいました。 事業計画が楽観的だったことが反省点です。そこで新たに借入れをして資金を集め、ミニバンを1台購入。 その後、徐々に車両を増やし、再び4台になりました。プレスリリースやFacebook、Twitterを利用して集客に努めたところ、稼働率も上がり軌道に乗ったかに思えました。 しかし、ここで二度目の挫折がやってきます。 ある程度は覚悟していたことですが、小さな事故が多発し、整備が追い付かないという状況に陥ってしまったのです。 安全を第一に考えて休業し、現在は、今後どう問題点と向き合っていくのかを思案しているところです。 このプロジェクトの着地点はまだ見えていませんが、ハードビジネスで抱える課題に自ら向き合えたことは、大きな収穫です。 SFCの授業では、1年次にはビジネスのスタートアップや事業計画の立て方について学び、2年次には組織戦略を、3年次には経営戦略や財務について学習しました。 そしてこれからは、それらを総括した上で、新たに必要だと感じたスキルを習得したいと考えています。 会社経営に必要なあらゆるスキルを、その時々に必要な分だけ学べたのは、自由な科目選択ができるSFCの魅力です。 豊富なカリキュラムのおかげで、その時々の課題に向き合う機会ができ、様々な視点からのアドバイスがもらえるのは貴重な環境です。
まずはレンタカーから取り組んだ交通事業ですが、将来の目標である「どこに住んでいても、誰もがあたり前に利用できる交通インフラ」は、やはりバスになるのではないかと考えています。 いずれはバス事業で目標に近づけるよう、今回の取り組みをしっかりと総括するつもりです。