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キャンパスライフ

高校生によるウェブメディアからの発信を通して、
PBLの教育的可能性を考える

石黒 和己 Wako Ishiguro
学部:総合政策学部3年
高等学校卒業程度認定試験合格

「想定外の未来をつくる!10代のメディア『青春基地』」というプロジェクトに取り組んでいます。これは10代の若者たちが、メディア作りという経験の中で編集者や記者としてやってみたい!挑戦したい!という感覚を元に、アクションすることの楽しさをつかむ機会を提供する教育事業です。参加する若者たちのゴールを記事として公開するという明確な目標にすることで、参画のハードルを下げ、企画自体は参加者それぞれが自由に考え進めます。このようなPBL(Project Based Learning)が、どのような教育的可能性を持っているのかを実践を通して考察します。
2015年11月、インターネット上にウェブメディア「青春基地」を開設。約50 名の中高生たちが記者や編集者として、自分たちが会いたいと思う人や場所へインタビューをしたり、青春らしい企画を考えて、それを記事として発信しています。これにより参加した高校生たちが、自分自身や応援する私たちの想像以上に、人として成長していくというのが、私の考える「想定外の未来」です。

webからの発信に加え、
実際の教育現場でのメディアリテラシー教育も視野に入れる

高校生たちによる取材・執筆は、インタビューである「会いたかったあの人」、高校生の現状をリアルにつづる「青春!」、それぞれのオピニオンを発信する「10代の主張」、学校での流行を追う「@school(学校で)」、自分の将来を考える「シゴトとシンロ」、以上の5つのカテゴリーを用意。参加者を集めたブレインストーミングで、自由に意見や希望を出し合い、一番やってみたいものから、デスクとなる大学生のサポート元で参加者である中高生たち自らが、企画、アポイント、取材、執筆などを行い、まとめた記事を「青春基地」のwebサイトから発信します。
現在はプロジェクト開始からまだ間もないため、どれだけ多くの参加者を巻き込めるのか、またメディアとして閲覧数をどこまで伸ばせるのかが直近の課題です。また今後の展開としては、中学校や高校など学校教育の場に出張し、「青春基地」の取り組みをメディアリテラシー教育の一環とすることができないかなど、プロジェクトのより幅広い可能性も検討しています。