MENU
SFCスピリッツ
2013.07.16

ドイツ語から つながる世界

長江 翼さん
一般社団法人海外電力調査会 研究員
2007年環境情報学部卒業、2009年政策・メディア修士課程修了

高校1年生の夏休み、宿題のために図書館で本を探していた私が何気なく選んだのがドイツのエネルギー問題に関する本でした。限りあるエネルギー資源をどのように使って生活を豊かにするのかという着眼点から書かれていた本です。読み終わった後、将来ドイツに行って勉強してみたい、何か海外と関係のある仕事がしたいと漠然と憧れを思ったことを今でも覚えています。

あれから10年以上経った今、私はドイツのエネルギー・電気事業について調査研究する仕事に就きました。

SFCでドイツ語を学んで海外研修に参加したことで自信をつけ、大学の派遣交換留学制度を活用してドイツで都市政策を学ぶ機会を得ました。現地の学生や各国の留学生たちと過ごした一年間は本当にあっという間で、言語運用能力を向上させるだけでなく、常に新しいことを知りたい、チャレンジしたいという自分の好奇心を満たす貴重な経験でした。

留学後に修士課程を経て、現在は日本のエネルギー・電気事業が置かれている状況を踏まえつつ、海外のエネルギー政策動向、事業者の新しい動きについて調査、研究を行っています。

日本では2011年の東日本大震災以降、エネルギー・電力事情を取り巻く状況が一変し、海外のエネルギー情勢のニーズがより高まっているのを感じています。正確で有益な情報を元に調査研究ができるのはドイツ語というしっかりとしたツールがあってこそ。学生時代の学びが役に立っていると思う瞬間です。

研究員になって4年目、まだまだエネルギー、電力について学ぶことがたくさんあるなかで、今はとにかく前に進むことが第一。時には、国内外を問わず、直接現場に足を運ぶ機会もあります。

様々なテーマに取り組み、日々ドイツ語と関わる時間はとても充実しています。

SFC、ドイツ語、交換留学

16歳の夏、漠然と抱いた夢から全てがつながって、今があるのだと実感しています。

一般社団法人海外電力調査会HP:http://www.jepic.or.jp/index.html

201307_nagae_t
水力発電所建設現場見学の様子













(掲載日:2013/07/16)