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SFCスピリッツ
2006.08.23

En Route to 夢の語れる社会人

SFCスピリッツ

En Route to 夢の語れる社会人

岡本しほりさん
三菱商事株式会社天然ガス事業第二本部
2003年総合政策学部卒業

小島朋之先生の研究会で3年学び、2つの宣言をして学部を卒業しました。
ひとつが日本を支える仕事に携わる。
もうひとつが夢を語れる社会人になる、です。

以来、液化天然ガス(LNG: Liquefied Natural Gas)なるものを日本に輸入にする仕事に関わっており、オーストラリア、ブルネイを経て、現在サハリンプロジェクトを担当しています。

LNGは電力の燃料であり、都市ガスの原料です。ガス田を掘削し、でてきた天然ガスを冷やすことで気体を液体に変え、巨大な魔法瓶≒LNG船に乗っけてどんぶらこどんぶらこ、と日本に持ってきます。

人々の生活と経済活動の基盤となるエネルギー転換ブツの材料となる代物を扱っているので、日本のエネルギー源の安定供給に携わっているわけですが、実際に関わるとなるとその形は様々。

ある時はヘルメットを被りつなぎを着てLNG積出基地で荷役に立ち会い、ある時は供給計画策定の場で通訳し、ある時は社内社外用の資料をひたすら作成し、ある時はLNG船の構造勉強で航海に便乗し、ある時は契約書をひたすら読みと、なかなかにしっちゃかめっちゃかです。重厚長大で息の長い業界ですので、プロジェクトの各局面においての経験と知識の蓄積がないと、プロジェクトを動かす側に立てません。知見を深めるべくSFC生らしからぬ居座りっぷり、サラリーマンっぷりを発揮しています。

LNGを担当することになった時点で、一つ目の宣言はある意味defaultで達成。一方、二つ目の宣言は現在進行形で模索中です。理想と現実をわきまえつつ夢を語るという熱い気持ちを持ち続けることはもちろんですが、夢が“語れる”だけでは中途半端。“実現”させる強い器になりたいものだと、今日もヘルメットを手に行ってまいります。

(掲載日:2006/08/23)