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SFCスピリッツ
2006.09.20

"キャリア"から人を支援するということ

SFCスピリッツ

”キャリア”から人を支援するということ

宮地夕紀子さん
慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー研究員
1995年総合政策学部卒業、1999年政策・メディア研究科修士課程修了

現在、SFC研究所のラボの一つ、キャリア・リソース・ラボラトリーで研究員として研究調査活動に従事しています。人はどんなきっかけから、何を考え、何を大事にし、どう動くことで、キャリアは作られていくのか?キャリアの成長とは何か?そんなことに興味を持って活動しています。

学卒後はマイクロビジネスを支援する会社で、創業支援の研修や融資の事務局の仕事に従事。起業を希望する人々に接しながら、どうしてこの人たちはわざわざ自分で仕事を立ち上げるんだろう?サラリーマンで仕事をするのではなく、どうして新しくつくろうとするのだろう?そんな疑問が湧いてきてしまい、大学院に戻ってキャリア意識と行動に関する論文を書きました。丁度その頃、研究組織を新しく立ち上げるそのお手伝いというお話を頂き、キャリア・ラボの立ち上げ(2000年)から参加、現在に至ります。

最近の関心事は、キャリア・カウンセリングです。正解のない問でありながら、人はキャリアを考え、悩みます。自分の幅を広げたい、大きな仕事をしたい、収入を上げたい、子育てをちゃんとやりたい、新しい領域にチャレンジしたい・・・こうした悩みや課題こそが人生を豊かにするチャンスであり、それを活かす支援の一つが、キャリア・カウンセリングではないか-そんなことをまた思いついてしまい、再び夜間の大学院に入学したのが2年前。この3月まで、臨床心理の勉強を夜間大学院でさせてもらいました。SFCとは異なる学問環境に身を置いて、改めて、SFCが何たるかを思い知らされたのも、良い経験でした。

その経験を活かしながら、今後は組織、企業、職場で、人の成長を支援するキャリア・カウンセリングの実践に取り組みたい-それが私のこれからの"キャリア"です。

(掲載日:2006/09/20)