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SFCスピリッツ
2009.04.08

韓国のステキと出会う。

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韓国のステキと出会う。

月刊『スッカラ』表紙
月刊誌『スッカラ』は毎月21日、
全国書店で発売中です
山元大輔さん
株式会社スッカラ 月刊『スッカラ』編集部
2001年環境情報学部

「自分たちと異なる文化を認めあうことができれば、世界はもっと豊かになる」SFCを卒業してから約5年間印刷会社に勤務し、出版業界の衰退を現場で見てきたのにも関わらず、雑誌編集者として働くきっかけとなったのは、このひとことからでした。

現在、私が編集に携わっている月刊誌『Suッkara』(以下『スッカラ』)は、「韓国のステキと出会う。」をメインテーマに、韓国のライフスタイル、モノ、人、旅などといった「いま」の韓国のすがたを日本の読者に紹介しています。いわゆる「韓流ブーム」から韓国に興味を持ちはじめた40代以上の女性が読者の中心となっています。2005年の創刊以降、次第に認知度も上がり、先日行われた「2009日韓観光交流の夕べ」において「韓日観光交流大賞韓国観光公社社長賞」を受賞しました。

私自身、大学からはじめた朝鮮語の授業がきっかけで、韓国関係の研究室(渡辺吉鎔先生)に入り、さらに韓国へ語学留学に行ったこともあり、将来的には韓国にまつわる仕事に就きたいという漠然とした希望はありました。新卒で入った会社では、なかなか韓国との仕事に携わることはできなかったため、そろそろ新しい進路を、と考えていたとき、『スッカラ』を立ち上げた方から冒頭にあげたひとことをもらいました。つまり「韓国」という異なる文化を紹介することは、多様な価値観を認め合える土台をつくることに貢献できる、その言葉に共感して、2007年に転職しました。出版不況と呼ばれている現在、われわれの雑誌も厳しい状況ではありますが、せっかくの試みを途絶えさせないよう、さまざまな可能性を模索しながら、前進していこうと思います。

ちなみに『スッカラ』とは韓国のことばで「スプーン」を意味します。会社で「韓国以外の国のことを紹介する、その国のことばで『スプーン』を意味する題名の雑誌が出たら面白いよね」という話が出るときも。この記事を読まれて興味をもたれた方、そんな雑誌を立ち上げて『スッカラ』と連携しませんか?(笑)

(掲載日:2009/04/08)