開設史 第1部

SFCミニ知識「アゴラ」


「アゴラ」とは、古代ローマの広場である。ただの広場と違うのは、そこで「知の対話」の世界が展開されていたことである。
SFCではキャンパス開設前からこの「アゴラ」と称する会合を毎週のごとく開いた。着任時期や、年齢やステータスに関係なく、とにかく全員がこれから同僚となる仲間たちの前で自分の研究紹介を授業の形でやってみて、皆で率直に意見を言い合おうというのがこの企画の本来の趣旨である。学会発表や講演、学生相手の授業にはなれている方々であっても、同僚たちの前で授業をせよ、というのは厳しい注文である。SFCに参集された方々は、それぞれの研究分野が重なりあっていることもあり、率直な質問や厳しい意見が飛び交い、私などははらはらしながら聞いていたものだが、このアゴラで、初めてお会いした同僚がどんな研究をされておられ、SFCという場でそれが自分の研究分野とどうかかわってくるのかを確認できたのはとても重要なことであった。「学部長とて例外ではない」という合意のもとに、加藤学部長にさえこのモデル授業をしていただいた。
「アゴラ」はSFC開設後も続き、当時の記録を見ると、ほとんど毎週のペースで行われている。



<前のページ次のページ>

開設史のトップへ戻る